我々の愛したPixarは死んだ。何故だ!
2013-07-26 06:27
ここ数年のピクサーの作品を並べてみよう。
- レミーのおいしいレストラン(2007年7月28日)
- WALL・E/ウォーリー(2008年12月5日)
- カールじいさんの空飛ぶ家(2009年12月5日)
- トイ・ストーリー3(2010年7月10日)
- カーズ2(2011年7月30日)
- メリダとおそろしの森(2012年7月21日)
- モンスターズ・ユニバーシティ(2013年7月6日)
2010年からの4年間で、3作品がかつて作られた作品の続編だ。トイ・ストーリー3はすばらしい出来だったが、カーズ2とメリダは作品として成立していなかった。
カーズ2にいたっては、作品のキーとなる「油もれ」が映像にでていない、というおそまつさ。
それまではピクサーのためにあるのかと思われた長編アニメーション賞からも遠ざかり、暗雲が垂れこめている、、というのは何度か書いた。
先日モンスターズ・ユニバーシティを観た。そして悟ったのだ。ピクサーは死んだ、と。
内容は古典的とも言える
「落ちこぼれグループが、あれこれ活躍して嫌味なエリートグループの鼻をあかす」
物語。しかしそこには何もない。ただ話しをなぞっているだけ。挫折感、爽快感を観客が感じることはない。
これで、3ストライク。バッターアウト。子供を笑わせ、大人をうならせたあのピクサーは何処へ行ってしまったのか?
今後の公開スケジュールを見よう。
- ザ・グッド・ダイナソー(原題) / The Good Dinasaur(2014年公開予定)
- インサイド・アウト(原題) / Inside Out(2015年公開予定)
- ファインディング・ドリー(2015年公開予定)
- デイオブザデッド(日本公開未定)
2015年に2作品が公開されることになっているが、私の予想ではインサイド・アウトはキャンセルされると思う。
Computer Graphicsの技術が年々向上していることは、私のような素人にもわかる。しかし肝心なお話を作り上げる力はどこかに消えてしまった。
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これも何度か書いたことだが、今ピクサーに一番期待しているのはいつの日か書かれるであろう
"Rise and Fall of Pixar"
である。私は知りたいのだ。SonyやPixarなどあれほど輝いていた企業が何故ここまで没落するのかを。