2014-2015ごんざれふ賞

2015-03-02 06:41

あれですよ。ロスアンゼルスでなにやらイベントがあると「今年もそろそろ書かなくちゃ」という気になるわけです。

忘れている人もいるかもしれませんが、この「ごんざれふ」は映画評サイトでもあるのです。「でも」ということは他に存在意義があるような言い方だな、と突っ込む人は優しさが足りない。というわけで今年もずらずら書きます。対象作品は2014/3/1-2015/2/28に「私が観た」映画。米国で公開とか日本で公開された日付とか細かいことは知りません。では行きましょう。

作品賞

きっと、星のせいじゃない。 - THE FAULT IN OUR STARS

ベイマックス - BIG HERO 6

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - GUARDIANS OF THE GALAXY

ごんざれふ賞のいいところは「柔軟さ」誰が作品賞は一つにしないといけないと言ったのか。少なくとも俺は言っていない。

この3作品の素晴らしくも恐ろしいところは「定番ジャンルで定番ストーリーを語り正面から観客をノックアウトする」ところ。これらの作品はB-29であり、M-1戦車であり、原爆であり、、その威力は素直に認めましょう。


監督賞:ベン・スティーラー(LIFE!
この作品は十分監督賞に値すると思う。期間の前半はこれが作品賞かとも思っていたし。


主演男優賞ベイマックス作り上げた人たち
主演男優でも女優でもいいんだけど、どこかで彼らと彼女たちに言及しないのはフェアではない。あの登場人物たちを「演技」させたのは彼らと彼女たちなのだから。

最近Apple TVでBig Hero6のクリップ集を見るんですよ。登場人物たちの表情、しぐさの細やかさ、一瞬しか映らない街並みとか研究室とかの完成度に驚嘆せざるを得ない。それゆえそれらのクリップは何度見ても飽きることがない。これはすごいことだ。


主演女優賞:エミリー・ブラント(オール・ユー・ニード・イズ・キル)
この映画の価値の8割以上は彼女に負っているのではなかろうか。


助演男優賞:ウィレム・デフォー(きっと、星のせいじゃない。
なぜこの役にこの役者が?と思えばそれにはきちんと理由があった。Jerkでありながら、きっちりと言葉に意味と重みがあるのはお見事。



助演女優賞:ジャレッド・レト(ダラス・バイヤーズ・クラブ
いや、これはすごかった。特にマコノヒーが「彼女」を侮辱した友人を羽交い締めにするところの眼差し。


ちょっと言及したくなった映画
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅:静かな。何かを考えさせる映画。
鑑定士と顔のない依頼人:まあ、なんというか男ってバカですよね。
エクソダス:ヤハウェの人でなしさ加減(神様です)

では皆様お待ちかね、観てしまった中で最低映画賞の発表です。

観てしまったなかで最低映画賞GODZILLA ゴジラ

小学生の頃の五郎ちゃんならそれなりに楽しく見られたのかもしれないけど..Ken Watanabeの認知症科学者とか野球帽をかぶった少年とか「見所」には事欠かない映画でございました。

最近なかか外出できず、おそらくここにはいるべきであったジャージーボーイズとか見られてません。でもその分おうちで「見たことがなかった過去の名作」をビデオでみるとかしたのです。マディソン郡の橋とかシャイニングとか。さすが名作と唸らされました。

今年はどれだけ映画を見られるかわからないけど、なんとかごんざれふ賞を続けることができるくらいは見られるといいなあ、と言ったところで来年のごんざれふ賞までさようならー(ブログはいつも通り続きます)