任天堂の蹉跌

2016-10-21 06:55

長らく名前だけ知られていた任天堂の新型ゲーム機が発表された。

WiiからWii Uをへてここにたどり着いた。まずハードウェアはきっと良くできているのだと思う。遅延の少ないコントローラーとの通信、複数台でのゲームプレー、信頼性の高いコネクタ機構など難問は山積みだが、きっと任天堂ならそこはうまくやるだろう。

ムービーでは任天堂がいくつかの点を売り込もうとしていると推測できる。

・一台で据え置きも、携帯型もできます。

・Switch機構でどんどん変形します。

・複数台でつないで皆で楽しく遊ぶこともできます。

・据え置きでプレー、携帯に移行がスムーズにできます。

問題は最後の点だ。下に引用した写真を見て欲しい。この男は素晴らしい雄大な景色の中で背中を丸め込んで小さな画面に見いっている。

哀れな男

任天堂はこんな人間を増やしたいのか?結果的にそうならないと困るのはわかるが、これが届けるべきメッセージなのか?

最後のスプラトゥーンのチーム戦はいいと思う。そのまえにバスケットをやっている男たちが、ゲームで遊ぶところがある。ここはぎりぎりOK。しかしなぜこの大自然の中で(以下繰り返し)

飛行機に乗る前、飛行機の中、飛行機から降りてからずっとゲームをプレーする男の顔が最後に大写しになる。

哀れな男

任天堂はこんな人間を増やしたいのか?現実世界を忘れただ小さな画面の中に没頭する「ゲーム中毒」としか形容しようのない人間を。

少なくとも私がこのビデオから受け取ったメッセージは「Switchが築くディストピア」。スマホにはゲームコントローラーがないからそこで差別化するとか意図はわかるけど。