何もしないで給料を

2017-04-04 07:22

なーんにもしないで遊んでいて給料がもらえたらいいなあ、と思うかもしれない。しかし(理由はわからないが)サラリーマン人生でそういう立場に何度かなった私の経験ではそれはあまり楽しいものではない。

最初、オレは3号機の現場で働き出したんだけど、そのWork packegeが全然届かなかった。つまり、やることが決まっていないのに人だけ雇っていたんだよ

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (4ページ目):日経ビジネスオンライン

NTTデータに偽装派遣で行っていたときもそうだった。当時働いていた会社にきた紙には「オラクルを使い慣れている人希望」とか書いてあったが実際の仕事は何もなかった。遊んでいるのは私だけかと思ったが、そこを去る時の宴会で、実はみんな仕事がなかったことを知った。

今の現場では1日12時間、結構ハードに働いている。どちらが疲れるかと言えば、サマー原発でヒマしている方が疲れるんだよ

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (5ページ目):日経ビジネスオンライン

その後本社に戻ってある会社と業務提携をするところまでは仕事があった。その後また何もすることがなくなった。一日中座って何かをしているふりをする。そしてそういう生活はとても疲れる。特に精神的な徒労感がひどい。好きなところに言って好きなことをやって勝手に給料をくれればいいのだけど、さすがにそうはならない。

バブルね。最初に入ったアパートは3ベッドルームで月500ドルだったけど、出て行くときは850ドルになっていた。キャンピングカーも借りると月1500ドル! この辺の土地も急に値上がりしているわよ。じゃあ工事が終わったらどうなるかって。ゴーストタウンに決まっているじゃない!

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (5ページ目):日経ビジネスオンライン

軍を指揮するものは、戦場にでて現実を観察しなければならない。かけてもいいが、東芝で経営方針の決定に携わる人間は誰一人こういう実情を知ろうとはしなったのだろうな。日本で妄想を垂れながしながら、喧嘩していた、と。

そうした妄想は結構だが、金融業界ではないのだからどこかで現実との接点を持つことになる。そして現実はパーワーポイントでは動かない。

ちなみにNTTデータで私がやっていた仕事はトラブったという話を聞かないから、うまく終わったんだろう。今から考えれば、おそらく郵政省に「これだけ工数が要ります」といって契約した「頭数」を揃えるためだけの我々はあそこに存在していたんだろうなあ。