たくさん描かないと死んじゃう病

2017-06-23 07:56

先日こんな文を見つけた。

このテーマは、テーマ名「Minimalism」にある通り、デザインは最小限のみに抑えてあり、「美」をとことん追求しました。

引用元:シンプルで美しいはてなブログの新テーマ「Minimalism」を公開しました。 - ひつじの雑記帳

をを、これはすばらしい。わくわくしながら、デモサイトを見た。

minimal

引用元:シンプルで美しいはてなブログの新テーマ「Minimalism」を公開しました。

一つ明白なのは、この作者と私では「シンプル」「美しい」「minimalism」という言葉の定義が異なる、ということ。私だけじゃなくて、たとえばこのページにあるブログ群とかと比べればそれは明白だ。


minimal

引用元:orderedlist

何度も何度も何度も言われているし、私も書いていることだが、日本でみかける多くのデザインは全て「作り手の自己弁護」でできている。聴衆に笑ってもらいたい。だからワイプで笑うポイントを教える。これとこれとこれは絶対書いておかないと安心できない。だから読み手にとって不要な情報が詰め込まれた映画ポスターやらブログができる。

これらは作り手の「自信のなさと想像力の欠如」を表している、ととりあえず言い切ってしまおう。こう断言すると自分でも不安になり、「あれはどうかな、これはどうかな?」と自問自答するので頭の体操になる。

服を脱ぎ捨て自分の体をさらす勇気がないので、ごてごてとあれこれ飾り付ける。そう考えるとAKBの衣装というのは実に日本的にできている。衣装自体がごてごてと可愛くできており、あれを着るとほとんどの女の子が(ぱっとみ)可愛く見える。

akb

引用元:AKB48

これは日本的デザインの象徴。中身はどうでもいいのがまたすばらしい。どことなく日光の東照宮を思い出させる。そう考えると「日本の伝統美」ってのは禅寺なのか、東照宮なのか。両方ともある、というのが模範解答だが、それではつまらん。一般庶民に広く親しまれたのは東照宮のほうではなかろうか。

そして東照宮たるAKBグループは今も莫大な収益を生み出し続ける。この「いいもの=もうかるもの」という図式も私が大嫌いなものの一つだがこれについてはまた別の機会に。