今週末

2017-10-18 07:29

今週末は何かと大変。土曜日には小学校最後の運動会があるはずなのだが、天気予報では降水確率50%である。始めたけど中止とか始めたけど雨が降り続くのは避けたい、と誰もが思う。いっそのこと土曜日に中止しても、日曜日はさらに情勢が悪い。
そして日曜日には模試がある。もうお金を振り込んでしまった。貧乏一家にとって受験料を無駄にするのはつらい。じゃあどこまで延期すれば運動会ができるかといえば、来週の火曜日らしい。そこまで延期ってあるのか。
とかいう我が家の直面する危機に比べれば衆議院選挙などなんということはない。数百人の人にとっては無職になるか、首がつながるかの瀬戸際だろうが、我が家にとってはどうでもいい。というわけで余裕をもって眺めることができる。

トランプや英国のEU離脱については世論調査が見事に外してくれたが、我が国の選挙に関しては昨今的中率がよろしい。だから始まる前から結果はみえているのだが、いろいろ面白い話題がある。
2.26事件とかについてあれこれ本を読んでいると一つ頭に浮かぶのは
「明治維新以降、維新とか自称する連中にろくなものはいない」
という我流の定理。それからいえば橋下が作った政党はゴミだということになるのだが、はたしてその予想は正しかったようだ。

――そうですか。長谷川さんが呼び出されているという証拠して、文書の写真がツイッター上で張られていますが?

長谷川氏「張られているらしいですね」

――それを確認はされましたか?

長谷川氏「いや、もちろんしてないですけど、僕、警察に出頭命令が出ているというような話を聞いたんですけど」

――文書には長谷川さんの住所も載っていて、それが(長谷川氏の住所と)一致しているんですよね。

長谷川氏「本当に完璧なプライバシーの侵害と名誉侵害なので、速攻で被害届を出すことにしています。今は(選挙中で)対応できないので。もう、やられたい放題です。ポスターは剥がされまくり。もうね、やりたい放題です。

 まぁでも、警察に出頭するという話になっているらしいですけど、しかも道交法違反で出頭という、聞いたことのない話になっていますけど、どんな運転したんだよ、っていう話ですけども。しかも普通に選挙活動やっていますので、もしよろしければ取材にきてください」

引用元:「デマに決っている。犯罪として被害届を出す」〜スピード違反で話題の日本維新・長谷川豊候補にIWJが直撃!「抗議する場を設けさせた」と強弁するも警察は「そのような制度はない」と否定 | IWJ Independent Web Journal

この人間が、日本維新の会公認で立候補しておりしかも比例代表の1位である。何をどうしたらこういう人間を公認するのかわからないが、とにかく私が作り上げた定理はまた正しさを証明してしまったようだ。

でもって今のところ自民・公明と立憲民主が好調なのだそうな。結局自民党と社会党に逆戻りである。思うに、日本人は

「ちょっと問題がある大人」

「大人に甘えきった状態でダダをこねる子供」

のペアが一番性に合っているということなのだろう。大人の悪行が目にあまるようになると「子供でもいいんじゃね?」ということになり、「お前がやってみろ」と言われた子供が無茶苦茶なことをする。今の有権者は民主党が何をやったかを覚えているが、多分あと10年、20年たつとまた同じことが繰り返されるのではないかな。

話はぽん、と飛ぶ。「紛争は話し合いで解決」とは子供がよく言うこと。問題はそれが具体的に何を意味するのか子供は絶対に語らないこと。そして歴史ではそれが恐ろしい間違いだった例も含んでいること。

ノーベル賞をとったイシグロ氏の「日の残り」という小説を一気に読んだ。すばらしいとしか言いようがない。読んでいて思うのだ。この小説のもつ意味を理解できる日本人がどれだけいるだろうか、と。何も英国の執事についてよく知っている必要はない。主人公が使えた男がどういう運命に見舞われたか、ほとんどの人は理解できないのではないか。

チェンバレンがドイツの要求に対して「話し合いで解決」をした結果何が起こったか。知っている人は何人くらいいるのだろうか?

仮にナチスが力を持つ前に「理不尽な戦争」を発動していたほうが、はるかに死者も損害も少なくて済んだのではないだろうか?歴史にifはない、とはよく言われることだが、私はそのことを確信している。わかりやすい例で言えば、シン・ゴジラの第3形態に対して、仮に10−二十人バルカン砲の犠牲になったとしても、射撃しておいたほうがはるかに日本の損害は少なかったに違いない。そして間違いなく大問題になっていただろうが。
世界史が苦手とか呑気なことを言っている場合ではない。戦争は恐ろしいいものだ、と教育することも悪くないが「ではどうしたらいいのか」について実際に起こったことを教育するのはもっと大切だと思うのだけど。

そして日本はそうした事実を知りながら判断をしようとする大人と、
「戦争絶対反対!」と耳をふさいで叫びまくる人に二極化する。それが自民党と社会党の構図ではなかろうか。