噂と現実

2017-11-02 07:00

iPhoneの実際の製品開発・製造サイクルがどうなっているかは関係者にしかわからない。しかしおそらくそれは外部から考えるよりずっと早く回っているのだと思う。

We actually locked the design, to let you know, in November,” said Riccio before he was cut off by Apple PR.

引用元:Daring Fireball: How Apple Built the iPhone X

iPhone Xの全体の設計は去年の11月に決まっていたというのだ。11月といえば私はこんな呑気なことを書いていた。

ひょとして3面エッジレスにカーブディスプレイを組み合わせればいいのだろうか?いや、多分物事はそれほど簡単ではない。というわけで私はリークを心待ちにする。iPhone8はどんな形なんだろうね。

引用元:ごんざれふ

でもってどうやら液晶の下に指紋センサーを埋め込むのは難しいらしい。どうするんだろう、と書いたのが今年の4月。そのころAppleはとうの昔に設計に関して決断をし、量産に向けてひた走っていたのだろう。

これまた噂によれば、Tough typeは歩留まりの問題を抱えており、AppleはEasy typeを採用することを強いられそうだ、とのこと。

引用元:ごんざれふ

中の人から見ると、外で流れている噂というのは時として正しくほとんどの場合全く的外れだったり古い話だったりするのだろう。しかし仮に去年の11月に設計をLockしたとしても、そこから数ヶ月は

「本当にこの判断で正しかったのだろうか」

と胃が痛くなるような日々が続いたに違いない。これもおそらくは不確かな外部からの観測にすぎないが。

というわけで、Apple内部ではiPhone X series2の開発が進められている。おそらくそれはiPhone Xほど大きな変更ではない。しかし大幅に売値をあげることに成功した今コスト削減のプレッシャは大変なものだろう。OLEDのセカンド・サプライヤーを作ることはできるのか。そしてseries2の売りは何にするのか。苦闘は果てしなく続く。