題名:YZ姉妹(4章)

五郎の入り口に戻る

日付:1998/1/25

まえがき  1章 2章 3章 おしまい おしまいの後に 4章 終章 蛇足編 あとがき 追加編 あとがき+登場人物のその後


4章 : Not yet finished!

 私が「YZ姉妹」を書き上げて、某課のみなさんに回覧して、一通りみなさんに回ったかな、というころに再び「YZ」という言葉を聞く事になった。

 11月の26日にIK主催だと思うがテニスがあった。参加メンバは、男:IK、Mr.A、Big E、D、あと知らない。女:ティーチャーYZ、ナース1号、あと数人であった。ここでの様子はよくはわからないが、だいたい次のような話であったらしい。

ティーチャーYZは中学、高校、大学とテニス部で、現在テニス部の顧問をしているバリバリのテニスねえちゃんである。本人の語るところによると、当日はもう騒ぎまくって大変だったそうだ。男の方では、今回も目立った動きをしていたのはMr.Aであった。Mr.Aは地理的関係から、ナース1号を迎えに行って、それからテニスコートに向かったらしい。ところがぎっちょん、なんと2時間も遅刻してきたそうである。Mr.Aの言い分によれば、単に御飯を食べて、道に迷って、人に聞いたりしていたら遅くなったのだそうだ。

しかしIKの証言によれば、前日、IKはテニスコートの場所を地図に書いた上に、「細かいところは分かるか?」と聞いたら、Mr.Aは「あの辺は良く知っているから問題ない」と答えたそうである。かかる状況でMr.Aに対し、「単にナース1号とドライブしたいが為にわざと道を間違えたのではないか。またあわよくばそのままどこかに行ってしまおうとしたのではないか」という嫌疑がかかってもいたしかたの無いところであろう。また実際、あまり遅いので待っているほうでは「あの二人どこかに行っちゃったんじゃないのか」という話がでたそうである。ティーチャーYZはこのとき「許せない!」と叫んだそうである。

 テニスコートについた後もMr.Aの活躍は続いた。みんなそろそろ上がろうかという時になっても、遅れてきた二人(つまりMr.Aとナース1号である)は二人でコートを一面独占して、2ショットテニスに興じていたらしい。おまけにここではMr.Aならではの、「いきなり柚(ゆず)攻撃」 が出てしまった。実家から送ってきたとかなんとか言って、既に袋に分けてある柚を、女の子だけに配ったのである。誰か(男の子)が「僕のは?」と聞いたら、「明日会社でね」と言ったそうだ。ここで翌日会社で何も渡さないなどということが有れば、Mr.Aは「えた・非人」といわれてもしかたがないところであったろう。しかしさすがにそれはなかったらしい。(本当に会社で配ったそうである。)おまけに帰りもナース1号を送っていったMr.Aは、得意の東山のなんたらタワー に昇ったそうである。

 この時のことを会社で話していたときに、IKは「ナース1号とも、少し喋ったけれどね。やっぱりティーチャーYZの方がいいと思った」と言ったし、KTは「この前の飲み会(看護婦合コンである)で机の反対側にすわっていたティーチャーYZを見たとき、色っぽいな、と思った」と言った。YZ姉妹は、まだ某課の男の子達の関心から消えてしまっていたわけではなかったのだ。

 次にとびこんできた話は、S(♂)が発端であった。ある日お昼御飯の時にS(♂)と話をしていたら、なんと次のような事情である。S(♂)はティーチャーYZと飲もうと思って、(もちろん二人で)お電話をして誘った。ティーチャーYZは、「また2ショットになると八方美人と言われるから」と言って、複数にしようと提案した。からといってあまり大人数はいやだそうである。S(♂)は2Vs.2位でどう?と提案した。AYさんをつれてくるからさ。ティーチャーYZは、「じゃあ国語教師をつれてきていい?」と聞いたそうである。ここでS(♂)はなんと「OK」と返事をした。(!)

 私はこの瞬間「お前、何考えて生きてるんだ」と叫んでしまった。このメンバは、因縁うずまく取り合わせなのである。私はこの飲み会の推移について、重大な関心を払わずにはいられなかった。

 

     − To Be Continued...

 

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注釈

YZ姉妹: 本文章の初版。「おしまいの後に」までが該当する。初版の発表後に本当に某課の男の子達の状況は変わった。「おしまい」編を読み返すと特にその感を強くする。本文に戻る

 

いきなり柚(ゆず)攻撃:類似の彼の得意技として、”いきなり岡村孝子のテープ攻撃”もある。彼がファンクラブの会員でもある岡村孝子のテープをいきなり渡して”これ聞いて”とそれだけであるが。本文に戻る

 

東山のなんたらタワー:  この1週間後にも同様のテニスがあった。(こんどはナース1号は欠席)Mr.AはティーチャーYZにたのまれて送っていったが、まだ日も高いというのに、どこにもよらなかったそうである。ティーチャーYZの発案で31でアイスクリームを食べた以外は。誠に自分の欲求に素直な男と言えよう。しかしここでMr.Aは自分のまいた種に悩ませれられることになるのである。この日ナース1号を迎えに行った途端に「今日はヤマガさんをつれてこれなくてごめんなさい」と言われ、最後に別れるときにも「ヤマガさんによろしく言っておくわね」と言われたそうである。こうまで言われては、なんのために色々画策したのか、自分の行動について疑問を感じてしまっても不思議はないだろう。本文に戻る

 

関心から消えてしまっていた:AYAに感想を聞いたときも、「私ああいうひと(ティーチャYZのことである)すっごく好き」と言っていたから、やはり万人に愛される性格なのだろう。本文に戻る