題名:巡り巡って

五郎の入り口に戻る

日付:2004/9/29


世田谷七福神:東京都(2004/9/20)

ここのところすっかり「アキバ系」になっている私は敬老の日にまず秋葉原に向かう。ううむ。なかなか自分が考えるような部品はないものよのう、と思いながらアキバ巡りを終える。さて、どうしよう。なんだか雨が降りそうだし早く帰った方がいいかなあと思っているうちに新宿についてしまった。ここまで来たらもう進むしかない。小田急にのり経堂という駅で降りる。

さて問題です。ここからどう進めばいいでしょう。一応地図は確認してきたし、駅にも地図はあるのだが、目的としている通りが目の前にあるどの道に対応しているのか今一つわからない。関東に来てからずっと悩まされている

「地図の上では立派に見えるのに何故実際の道路はこんなに細いの」

というやつだ。地図を見る限り田舎者の感覚では4車線くらいありそうな道路が実際には車線があるかどうかも怪しいくらいの細い道だったりする。さらに驚くことにはそこをバスが通っていたりするのだ。

などと悩んでいてもしょうがないから北口を出ると「ここだ」ときめつけた道にそって進む。昔ながらの商店街という感じでお店がたくさんならんでいる。ずんずん進んでいくがこれでいいのかな、、と不安になったところで恵泉学園とかいう看板が見えてきた。これの少し先にあるはずだからこの道で良いのだろう。

少し自信を持ち歩き出すとすぐ先に信号のある交差点がある。そこに目的地があった。

わーいわーいと突進してはいけない。入り口と思しき方向をさす矢印が有るではないか。とそちらをみれば、こちらにも入り口らしきものが。

手作りとおぼしき木彫がある門があり、七福神の姿が描かれている。特に気に入ったのはこの猫ちゃんだ。

さて、というわけで門をくぐるとずんずん進む。先は藤棚かなにかになっているのだが、進むにつれて民家の裏庭にでてきたような気分になる。左手には○○荘、というアパートがあるのだがこれはどう考えても七福神が住むところではあるまい。

では、と逆の方に行くと今度は間違いなく民家の庭とおぼしき場所に出る。はて、七福神は、と思えば橋を渡ったところにお堂がある。

そちらに進んでいくといろいろなものがあり、また門がある。どうもここが正面、というか一番分かりやすい入り口のような気がする。ただ表通りに面していないから裏口を作ったのだろう。では、とここの門から入りなおす。

よくみるとここにも猫ちゃんがいる。その奥には狛犬がいたり、狸が居たりする。

特に狛犬のつぶらな瞳が気に入ったのだが隣においてあるリモコンは何なのだろう。門の両脇にいる仁王像を観ながら門をくぐった先にはお堂がある。

ガラスは曇っており中に何があるかはわからない。一枚だけガラスが割れているところからカメラをつっこんで写してみればこんな様子らしい。よくみると七福神が居るような気がする。

門周りの雰囲気にくらべてこのお堂はとても「まとも」であり、根性が曲がっている私はちょっとがっかりする。しかしくじけることはない。隣にあるのはこんな物だ。名前は知らないけど鶴の口から出る水で手をあらったり口をゆすいだりするのだろう。

門の脇には「七福神開帳10周年記念」の写真が貼ってある。ここは「第二回せたがや界隈賞」に選ばれた場所らしいが、確かに自宅の裏庭にこういうものがあり、皆が入れる、ってのはいいことだなと思う。このお堂エリアの隣にもちょっとしゃれたアトリエのような部屋やら、何かの絵とも看板ともつかないものが貼られた車庫とかあり、同じ人が作ったのだろうかと考える。

珍寺大道場および他のサイトの記載によれば、ここは90才を超えた翁が一人で廃材を集めて作ったとのこと。その熱意に感心するとともに私にも土地があればなあ、と考えたりする。

おまけ:こちらは本物の猫と帽子をかぶった小便小僧

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注釈