見果てぬ悪夢

2006-02-28 08:23



慶応大らがユビキタスネットワーク実証実験拠点


「uPlatea」を公開


実際に触ってみると感想が変わるのかもしれないが(そういう時に私は意見をころりと変えることに関しては自信が有る)


きっとすごく時間を費やして開発しているのだろうな、、とぼんやり考える。しかし問題なのはここで扱われているアプリケーションがさっぱり面白くないことだ。



 また、複数の端末で情報をやりとりしたい場合、タイル状に端末を組み合わせ、画面上で右の端末から左側の端末にファイルを移動させるだけでコピーする、ということも可能になる。Windowsなどの共有フォルダを利用してコピーするよりも直感的な操作が可能だ。



だから何?


こういう「とにかくPCとセンサーを配置して”なんとかしよう”」という企画にはいささかうんざりしている。問題はどこにあるのか?


先日産総研増井氏の講演を聞くことがあった。増井氏は


「問題はアプリケーション。そのため誰もが気軽に面白いアプリケーションを作れる環境の整備を目指す」


といっていた。(私の聞き間違いでなければ)この主張に全面的に賛成だ。


アプリケーション不在の「ユビキタス環境」なぞいくら作っても何もでてこない、、というのが野次馬の勝手な感想。そりゃミドルウェア作ったり、センサー配置したりって労力を要するから仕事したようなき分になるだろうけど。


だから何?


という質問は残ったままだ。問題はアプリケーション。そこにつなげられなければ、この部屋でやっていることは技術者の自己満足から一歩もでることはない。


しかし不思議なことに


「自分で商品力のあるアプリケーションを造ることはできないし、やろうともしないが、他人が作ったものをけなすことは大好き」


というエンジニアが実にたくさん居る、、というのもこの世の中の姿だ。そういう人たちは永遠にハード+ミドルウェアを作って


「あとは”アプリ屋さんの仕事”」


と自己満足に浸ることができるのだろう。