人格、感情を感じさせるもの

2007-04-19 00:00




・R2D2にとって「表現」するためのチャンネルは限られている。ランプ。限定された動き。それに誰にも理解できない「発声」。しかし人はその姿、行動を見てR2D2が考え、そして感情を持っているかのように感じる。


・コンピュータがプログラムで操作する擬人化エージェントはそれが如何に本物に似せて作ってあろうが、どれほど多くの行動パターンをプログラムされていようが、何を発声するようにプログラムされていようが「面白い人形」以外の何物でもない。


・イライザは端末を通じて人と対話するだけです。しかしそれは人間にとってあたかも人格を持っているかのように見えます。





さて、問題です。人間は何をもって対象物に人格、感情を感じるのでしょう。


この分野の研究方法としては。。





とにかく精密なロボット、もしくはソフトウェアを一生懸命作る。大々的にメディアに発表する。少なくともその間は「何かをしている」という満足感が得られる。



というのがよくあり、そしてとても馬鹿馬鹿しい方法です。上に書いたような既知の事実から考察していけば、いきなり「ものすごいロボット」を作るなどというのは時間かせぎ、あるいは自己満足以外の何物でもない。


対象物に感じる「感情、人格」というのは観察者の思い込みに過ぎない、と考えています。つまり「何かが感情、人格を持っている」ということと「観察者がそれを見て感情、人格を持っていると感じる」ことは全く別問題。


というわけでまじめに人口無能を研究しようかと思ったけど、まずは既存の研究から調査しましょう。