SPAMからみるお国事情

2007-04-02 00:00



アメリカの「サブプライム(信用の低い借り手への)」ローン業界がなぜ今、こんなにも辛い問題に直面しているか、これでよく分かるだろう。問題の根本は実に簡単だ。ここ数年、信用スコアが低いのに高額の住宅ローンを認められて、それでマイホームを購入した人がとても多いという現象がまさにそれだ

手軽な住宅ローン騒動でアメリカ混乱――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース手軽な住宅ローン騒動でアメリカ混乱――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース


毎朝最初の仕事はSPAM退治だ。しばらく会社を空けていたときなど、SPAMフィルタを潜り抜けたメールとの格闘は結構長く続く。


しかしこちらも送られてばかりではいられない。日本語と英語のSPAMで傾向に違いがあることに気がつきだした。


日本語で最近圧倒的に多いのは「逆援助」のお話だ。やれ指名がありました、やれ最初は20万でいいですか?そんな話があるわけないのに、この手のSPAMが存続する、ということはひっかかる人がいるんだろうな。


これに対して英語で多いのはViagraの類。それに"loan application approved"という類のものだ。


簡単にいえば、サブプライムと呼ばれる比較的信用度の高くない消費者層への金融ローンが問題なんです。

サブプライム市場は、1990年代以降アメリカで急激成長した分野です。

ああアメリカ経済が心配だ - FIFTH EDITIONああアメリカ経済が心配だ - FIFTH EDITION


米国で「不動産バブル」が膨らみ続けていることは、従兄弟からも聞いていた。なんでも「とにかく土地を買うんだ。値上がりし続けるから」と真顔で米国人が言うのだそうな。でもって日本のバブルを身をもって経験した従兄弟としては「これは一時の日本と同じではないか」と思ったとのこと。


この英文SPAMの山はこうした「サブプライム」をターゲットにしたものではなかろうか。となると↑で引用したことが「なるほどな」とふに落ちる。理論はいろいろあるのだろうけど、SPAMは現実からのフィードバックをちゃんと受けているはずだ。つまりSPAMが送られるということはそれにひっかかる人間がいるということなのだ。


さて、米国はこのバブルをどうやって「上手く」しぼませてくれるのだろう。