出会いを科学すること

2009-01-05 07:42

というわけで話は出会い系である。

新しい発見、新しい出会いを見つける作業が、いまだ人の手にあるんではないかと感じました。Google だなんだといろんな会社がサーチエンジンを提供しています。しかし、コンテンツの幅もフォーマットも量もどんどん増殖しているなか、満足できるシステマチックな出会いを提供できているサービスはわたしは残念ながら知りません。

次になにをするべきなのか [dh memoranda]より引用】

自分が知らなかった、だけどその存在を知ってから俄然興味を抱くようになったこと。このように”潜在的な興味”を検知しそれに関する情報を提供する、ということは未だ行われていない。

もちろん多くの人が問題意識だけは持っているのだろうが、問題が問題だけに解決の糸口もよくわからない、ということなのだと思う。

林氏はこれについてこのように述べている。

私が最近、思っているのは、結局、たくさんある情報のうちrelevancyが高いのは、

次のいくつかの評価軸でスコアが高い情報じゃないかと思っている。

1. 時間軸:最新の情報だから価値がある

2. 人軸: 自分の親しい友人が発する情報だから価値がある

3. 空間軸:すぐ近くで発せられた情報だから価値がある

nobilog2: ブログは会話 + 情報のディスカバリーより引用】

この考えは合理的であるし、システム化も容易と思えるが、私が考えている”出会い系”の情報システムとは距離があるように思える。

ではどうするのか?

アプローチは二つある。

ひとつは真面目に”潜在的な興味とは何か。どうやったら発掘できるか”と考えること。これはインテリジェンス的なアプローチ。

もうひとつは”探させ、考えさせる”こと。これはGoromiのようなインタフェースを提供することでもある。これはインタラクション的なアプローチだ。

人間は自分で探した、と思っている情報にはより深い愛着を感じるもの。であれば、下手に考え抜いて少数の情報を提示するより、とにかくたくさん提示し、そこから選ばせる方がいいのではなかろうか。

最近再びGoromi-Webを使い始めている。すると例によってどうしようもない知識があれこれたまる。そこに何か意味があるのか、ないのか。仕事をさぼりながらそんなことを考えている。