我はロボット

2009-03-18 07:14

というわけで最近産総研が作ったロボットが話題になっている。

独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)が、身長・体重から関節の位置に至るまで、日本人女性の「平均値」を参考にして人間型ロボットを開発したことが話題になっています。しかし、ブックマークコメントをよく読んでみると、むしろユーザーの興味は、そんな平均的体型の上についたリアルな頭部に集まっている模様。

http://b.hatena.ne.jp/articles/200903/56

理由はわからないが、このように”リアル”な顔をロボットにくっつけるのは日本人だけがやることのようだ。(私が知らないだけですか?)

あれこれ理由はついているが、私はこうした傾向にどうしても変態的な願望を感じてしまう。もっといえば作った人間とはあまりお友達になりたくないな、と感じる。自分の嫌悪感をうまく説明することはできないのだが。

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もっと創造的になることはできないのだろうか。人間のようでありながら、絶対に人間ではありえない顔つきとか。そうしたものを実現しようとは思わないのだろうか。

私には産総研が作った芸のない顔と姿をもったロボットは彼らの創造性、ひいては広い意味での知性の欠如を示しているように思える。彼らにとってロボットは単に歩き、”あらかじめプログラムされた作業を行う”機械にすぎないのではないだろうか。

二足歩行を行い、人間と同じ形態を持っていることに何の意味があるのか。(決められた仕事を行うだけだったら、そうした形態でないほうが効率的な場合が多い)そうしたロボットを作ることに何の意味があるのか。

そうしたロボットの位置づけを深く考察することなしに、とりあえずアニメ調の形態や、幼女の顔を乗せてみる。顔なんて付け足しか、宣伝材料です、と思っているのかな。