インターネットにおける情報との接し方

2009-03-19 07:27

こんなブログを見つけた。

ネットは、既に認知している人により深いアプローチを計るのには長けているが、その商品を全く知らない人に認知させるのが苦手だ。テレビのように、強いインパクトで商品を認知させることがほとんどできない。 最近では、純広告(バナー広告)よりも検索連動型広告(リスティング広告)の方が盛んな印象だが、これも、そうした傾向を反映しているのではないだろうか。つまり、闇雲にアプローチするバナーよりも、既に興味を持っていそうな人にアプローチするリスティングの方が、期待されるような効果を得やすいのだ。

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090318/1237360493

我田引水的な言い換えをすると現在のネット上の情報とのインタフェースでは

”存在を知らない情報”

にアクセスすることができないのだ。

そうした意味においてTVは偉大だ。これはTV上で情報を提供しようとしている多くの人、企業が理解していないことだが、TVの本質は

”基本的に操作せずに、情報を垂れ流しにする”

ところにある。(だからTV画面上であれこれ操作させようとする試みは出だしから間違っている、と断言する)

それゆえ、ユーザは知らなかったことを”たまたま目にする”ことができるのだ。

対してインターネットでは”検索”という行為が頻繁に行われる。しかし私と同じくらいの年代の人は少し考えてほしい。インターネットが普及する前、そもそも検索という言葉を聞いたことがあっただろうか?

検索の精度を向上させることは重要だし、Googleの絶えざる技術革新には感謝させられることが多い(最近は、たいていのミススペルは自動的に修正して結果を表示してくれる)

しかし検索はあくまでも情報とのインタフェースの一種にすぎない。他にもいろいろなインタフェースが必要なのだ。インターネット上に無尽蔵に存在する情報と人間との間のインタフェースを創造することにより、もっといろいろな情報との出会いができるはずなのだ。