コンサルタントという職業

2009-05-19 07:02

若いころ何度かコンサルティングファームの面接を受けた。不合格になったから今の仕事をしているわけだが、じゃあ合格していたらコンサルタントになっていたか、と言われればたぶん違う、と答える。

仕事でもコンサルタントと付き合ったことはある。多いのはこういうタイプの人だ。

記事には、それ以外に、「相手のハッタリを見抜く」という囲みがある。どういうときに、相手を優秀だと勘違いしてしまいがちか、という例として
1.外向的な人
2.批判的な人
3.自分の得意な分野について語っている人
が挙げられている。これ、コンサルタントの3つの得意技、とも言えます。

via: On Off and Beyond: コンサルタント:頭が良いフリをする方法

この記事を書いた人は、こういうスタイルで飯を食っているのだろうな。それ自体は尊重すべきことだ。

ちなみにこのカテゴリーにあてはめ、私の友達が以前勤めていた会社の社長を評価してみよう。彼の愚痴から拾っているので多少情報が偏っているかもしれないが

外交的な人:ものすごくよくしゃべりますよ。2時間でも3時間でも。何を言っているか全然わかりませんが、とにかくしゃべる時間はすばらしい。

批判的な人:自分がやったこと、自分にしっぽをふる人間以外は全部ゴミ。彼が残した名言は"前任者が採用した人間は役立たずばかりだ。俺が採用した人間はみんな優秀だろう"です。

自分の得意分野について語る:何をはなしていても、3分後には自分の過去の自慢話になっています。

いや、もちろん元の記事はこの社長をほめたたえているわけではない。たとえば一項目目にはこんな記述もある。

とにかくたくさん話す。必殺「質より量」である。あれこれあれこれ弾丸のように話している中に、相手の琴線に触れるものがあれば、
「おお、この人は良いことを言う」
と思ってもらえる。それ以外は、話したこと全部を覚えていられないくらい、とにかく滝の流れのように話す。さすれば相手は、「良いこと」と思った一点しか覚えていない。

via: On Off and Beyond: コンサルタント:頭が良いフリをする方法

この人に仕事を頼む人はこう考えるのだろうねえ。。私は"良いこと"の一点より無駄にされた時間の方を気にする人だからこのコンサルに絶対仕事は頼まないが。

いや、私は"しゃべりまくるコンサルのスタイル"を非難しているわけではない。コンサルはいわば合コンで初めて会った女性と同じような立場にあると思う。何が相手の琴線に触れるかわからないのだ。であれば、できる限り手数を多くしてそれを探らなければならない。

そうした理由の結果として口数が多くなるならわかるけどね。

などと考えている人間はやっぱりコンサルタントに不向きということなのだろうな。