GMがChapter11

2009-06-03 06:54

General Motorsといえば、私が1997年の2月から12月まで放り込まれた会社でもある。あれがなければ今でも名古屋でエアコンか何か作っていたのだろうか。

Tech Centerというところで作業をしていた。最初はあまりに巨大なビル(縦ではなく平面方向に巨大)で目的とする場所にたどり着くことが困難だった。ビルの中にエスカレータも動いていたな。

CADが並んでいる部屋はとても暗かった。なぜか向こうのCAD使いたちは日の光を極端に嫌うらしい。

4人のチームに一つの机が割り当てられた。われわれはそう問題もなくそこを使っていた。そこは本来二人で使う部屋でわれわれが使っていたのはその半分の領域、ということを知ったのはそこを追い出される直前だった。

首尾よくというか不幸にして仕事を受注してからは、連日会議ばかりしていた。GMのエンジニアという人たちがいるのだが、彼らは結局何をしていたのだろう。ずっと会議をしていたのかな。図面を引くのはDesignerの仕事だし。

西海岸では当時日本車ばかりが走っていたが、さすがにDetroitでは米国製の車が多い。レンタカーも黙っていると米国車に乗せられる。コルシカという車に乗せれらた時は、なさかなかった。何から何まで使いずらいのだ。ダッシュボードは切り立った崖のようだし、スイッチは変な位置についているし、内装は趣味の悪い赤紫だ。

こりて次からは、Hyundai Sonataをリクエストするようにした。こちらは何もかもが日本車のようなテイストで親しみがある。

GMは値段交渉の上ではむちゃばかり言われたが、エンジニアたちはいい人が多かった。彼らも英語もろくに話せない日本人のチームを割り当てられ苦労したと思うし、時々文句らしきものを言われたが、とても丁寧な言い方だった。きゃんきゃん怒るお姉ちゃんが一人いたが、丁寧に話せばわかってもらえた。

Chapter11にはいって彼らはどうなるのだろう。ふと思い出すこともあるが、あの場所にまた戻りたいなどとは夢にも思わない。