ダイアモンド

2009-06-19 07:12

というわけでいきなり引用

「エンジェルはダイアモンドと同じ。作ることは出来ないから見つけ出すしかないの」

via: m @ s t e r v i s i o n | archives 2003b

なぜこんなことを言い出すかといえば、昨日こういう発言を見つけたからだ。

参考文献が足りないなら足せばいいし、評価が不充分に見えるなら適当に評価結果を並べときゃいいでしょう。こういった理由の減点法で何でも不採録にしてしまうと、面白い論文が全部不採録になってしまいます。

via: Twitter / Toshiyuki Masui: 参考文献が足りないなら足せばいいし、評価が不充分に見 ...

1)参考文献を誰にも文句が言えないほどそろえる。
2)評価を、誰もまともに読みたくなくなるまで行う(意味はないけど)。
3)"これは面白い"と思えるテーマ、手法、提案を作り出す。

論文というものは1)と2)がそろっていれば通るものらしい。逆にそれがないと問答無用でRejctされる。

それでは1)~3)の中で

"作り上げることはできない。見つけるしかない"

ダイアモンドは何だろう?

採用面接するときに私がよくする質問は

"日常使っているインタフェースで、あれは許せん、というものを挙げてください"

というものだ。そうした問題意識なしに3)は生まれないと思うのだが、いまだかつて私が期待する答えが返ってきたことがない。

だから私は3)がダイアモンドだと思っている。土がついているから、磨かれていないからとゴミ箱に入れるのではなく、それを見つけ出し磨くことができる場が必要だと思っているのだ。

などと考えてくると、IPAがやっている未踏ソフトというのはそうしたものを指向したものだったのかもしれんなあ、、と思う。未踏採択されたプロジェクトの中であっても、光をはなつ石は数少ない。それほど3)は貴重だと思うのだ。

そこで見つけてもらってもゴミ箱にとどまっている石は。。