映画評:そんな彼なら捨てちゃえば?-

2009-08-06 06:51

疲れた。。湿度が高くて頭が回らない朝は、本家から転載。

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まず本年度の"最優秀邦題賞"の候補にあげておこう。それにこの豪華な出演者はどうしたことか。レイチェルにベン・アフレックにMac。というわけで半ば地雷映画という事を覚悟しつつみることにした。

映画が始まり5分たったところで登場人物を全員射殺したくなる。やはり地雷映画だったか。というわけでその後は"どうしたらこの映画を面白くできるか"を考えながら過ごした。

ベ ンアフレックはいつもどおり、ハンサムかつ良い男を演じる。それはレイチェルこのアニストンの妄想のような男。彼と彼女はあまりに普通の物語を描くので、し わ寄せが他の人に行く。この映画の作者はブロンドでセクシーな女性に何か敵意でもあるのだろうか。スカーレット・ヨハンソンは"自分探しのためインドに 旅立つ頭カラッポのブロンド"を演じさせられる。その女性と浮気する男はまあまじめなのだが、妻がジェニファー・コネリー似の老けた女性、、、と思ったら 本人だった。ああ、あんなに奇麗だったのに。

とはいえこの映画で唯一面白い演技をしていたのは彼女である。(一シーンだけだが)自分の旦那が浮気をしていたことを涙ながらに友達に告げる。しかし次の瞬間手にしている改装用のタイルが小さすぎると文句を言い出すのだ。

彼 女が何よりも気にしているのは自分の家の改装、それに夫が喫煙していない事。この女性と結婚してしまった男はたしかに気の毒だが、若き日の美しいコネリーに"結婚するか別れるか"と迫ら れればそりゃたしかに結婚するわな。嗚呼

こうしたコネリーの狂気を存分 に膨らませれ怪作ができたかもしれぬ。そう考えれば、

"どうして彼から電話がこないの?"女

にもそ うした面を持たせるべきではなかったか。いつもそうやって騒いでいるが、間もなく別の男が現れる。また別の男が現れる。。画面から消えたそれらの男は、皆 女性が住んでいるアパートの地下室に埋められていたのだった。その事実が明かされた瞬間、ただのパープリンと思えていた女性が、狂気の殺人鬼として観客に提示される。画面では最初と変わらない笑顔で

"どうして彼から電話がこないの?"

とコネリーに愚痴っている。

こんな作品だたったら1080円くらいつけたかもしれないが、如何せん普通のラブコメである。おまけにやたらと長い。内容ないんだから、90分くらいにおさめてくれたら、、、まあやっぱりこの値段だったろうな。

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誰か私の妄想をネタにした映画作りませんか?思いっきり普通の明るい女の子が実は殺人鬼でした、、というやつ。

スカーレットヨハンソンはちょっと老けてきた。これからどうするのかな。ジェニファー・コネリーは。。嘘だといってくれぇ。

ちなみにここには書いていませんが、ドリュー・バリモアもでてます。彼女の役は比較的好感が持てるが脇役でしかない。少し前から彼女が主役だったのだろうけど。

主役女が突然ご立派な説教をし、そこからMacが惚れる、という展開はあまりベタで映画評の中で取り上げる気にもならない。バーテンダーことMacが

"あのイケメンは彼女のスーパーダイエットの話に飽き飽きしている"

と遠くから解説するくだりは面白かったと思うが。