映画評:サブウェイ123 激突

2009-09-08 06:56

本家ではまだ表に出してませんが転載です。

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デンゼル・ワシントンである。ジョントラボルタである。以上。

途中までは無駄がなく緊迫した展開が続く。New Yorkの地下鉄がハイジャックされた。全くの偶然で車両運行係が交渉役にされる。さて、どうなるのか。人質の運命は、それに犯人達は密閉された地下からどうやって脱出するつもりなのか。

ここまで観て

"をを、これは予想外の高評価か?"

という期待が高まる。しかしそこまでだった。後半がなんだかばたばたしているのだ。

デ ンゼル・ワシントン演じる"家庭のためにまじめに働いてます(ちょっと悪いこともしちゃったけど)男"が何故最後にそこまでの正義感を見せるのかがよくわ からない。普通の人なら最後は普通に逃げて警察行くでしょ。そこに至る犯人の逃亡方法も"ふーん"という感じだ。New York市内を爆走する警察車両とか、犯人達の結末のつきかたにも首をかしげざるをえない。ちょっととぼけた市長はいいと思ったけどね。

とはいえ

"甲高い早口でしゃべりまくる頭の良い犯罪者"

役を演じさせればトラボルタの右に出る人はいないのではなかろうか。(いや、もともと対象が異様に狭まってますから)またワシントンが最後に見せる"普通の人"の姿はとてもよいと思うけど。牛乳ぶらさげてお家に帰ろう。

この二人の名演により映画は引き締まったエンディングを迎える。しかしそこまでの筋に無理がありすぎて感動はできない。

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この監督はリドリー・スコットの弟なのだな。トップガンとビバリーヒルズコップ2はいいと思ったが、Dominoはなあ。。私にとって余裕の-1800円映画だ。

同じ監督が作った作品でも私にとっての評価は大きくふれる。映画というものはいろいろな要素が組み合わさってできるものだから、どうでるかわからないのは面白いなあ。