twitterについて#wiss2009と#webgakkaiを斜め読みしながら考えた

2009-12-07 17:00

というわけで猫も杓子もTwitterである。しかしなんですね。今だにインタフェースをドラスティックに変えたアプリケーションがでてこないのはどうしてなんでしょうかね。

などということはどうでもよい。最近考えたことを断片的に書いていく。

#Wiss2009というハッシュタグがある。WISSというワークショップで付けられたものだ。前にも書いたが今年も参加できなかった。気がつけば3日とも脳死会議が入っていたのだ。

しかたがない。Twitterで#wiss2009でも見ておこう

そう思っていたのだが、情報がほとんど#wiss2009に流れない。これには理由がある。WISSでは会議中にチャットをすることは数年前からデフォルトになっていたのだ。それゆえ参加者の声はすべてそちらに流れ、誰もTwitterに重複投稿などしなかったわけだ。

この"会議中にチャット"というのはWISSが新しい取り組みをしていて面白い、といわれる所以の一つだったのだが、世の中にあっというまに追い越されてしまった。チャットのインタフェース自体毎年新しいものが試されるのだが、結局Time Line的に並ぶものしか残っていかない。

加えて、Twitterの持つ解放性が失われることになった。参加できなかった人間がハッシュタグをたどり、情報を得ることが不可能になったのだ。


というわけで(これはある人の意見の受け売りだが)


twitterをチャットシステムの基盤として用い、外部の人でも最低限の情報は得られるようにする。それに加え、会場参加者(あるいは専用インタフェースを用いた人)にはより面白いインタフェースが提供される、というのが正しいやり方ではなかろうか。

先進性という評判の上に胡坐をかいているうちに時代遅れに、、ならないのがWISSというワークショップの面白いところ。来年のPC委員長は"あの"後藤氏なのだ。後藤氏が最後に熱く語った言葉、それに対して私が何を考えているか(あるいは嘆息したか)はまた別の機会に。




さて日が変わって第一回Web学会である。すばらしい人たちの講演。これにも行けない、、いや、泣いている場合ではない。

こちらは最初からちゃんとハッシュタグが定義されており、かつ"質問はTwitterのみで"という宣言がなされるなどTwitterをコミュニケーションの基盤として扱っている。

結果として、TimeLineにはものすごい数の発言があふれることになった。それを横目で眺めながらこんなことを考えた。


・電源がないのは痛い。。会場の電源容量の問題らしいですが。。

・最初に設定されたのは一つのハッシュタグだけだった。結果として、Time Lineには雑多な発言が混在することになった。

賛否両論あるだろうが、2ch実況の知恵はすばらしいと感じた。つまり最初からスレッドをわけておくのだ。

-猛烈にTsudaるスレ
-web学会マターリ実況スレ
-質問スレ
-アンチMIAUスレ
-重鎮お断り。修士、学部生専用スレ

とかやっておけば、それぞれの人はそれぞれのスレッドで平和に会話や発言を楽しめると思うのだ。

それでもってこんなインタフェースはどうかと考えた。すべての発言にはデフォルトで#webgakkai というタグが付与される。それに加え専用インタフェースを利用した場合はスレッドを分けるキーが付与される。(その分発言短くなるけど気にしない)

このスレッドは誰もが自由に作ったり、統合したりできるようにしておく。いや、統合は物議を醸すから、クライアント操作によって個別に統合できるようにする。

私がTwitterをみていて一番嫌いなのが他人の発言のそのままの繰り返しだ。こんなものは折りたたんでしまう。

誰か作りません?来年のWISS Challengeに出そうと思っている学生さん。

妄想はもう少しひろがる。たとえばスポーツのTV中継などでは、カメラを切り替えたり、解説をいれたり、というのは専門職の仕事だ(腕の見せ所でもある)

Twitterでもそんなことができないかな。無秩序になされる発言を、整理し、おもしろいタイムラインにまとめあげるのだ。その腕が競われることがあったらもっとおもしろい。

・しゃべる側にとって、Tiwtterへの書き込みというのは実に楽しくない。みんな下を向いている。つまらないのか、書き込んでいるのかわからない。(もちろんつまらない可能性が高いのは分かっています)なぜこんなことを書くかといえば、発表者のうち中村さんのこんな書き込みを見つけたからだ。

とりあえず色々詰め込んでみました.少しみんな顔を上げてくれましたが,やっぱり下を見ている人が多く,顔が見えないとプレゼンするの難しいですね

via: Satoshi Nakamura (nakamura) on Twitter

これは#sigwi2で私が発表したときにも感じた。もちろん私の発表がつまらなかった可能性の方が高いのだが。。顔をあげるのと、チャットに打ち込むのを両立するインタフェースってできないかしらね。本来HMDはそういう用途に役立つはずなのだが、、某教授も実際に使っているの見たことないし。