10年ひと昔

2010-01-13 07:02

年をとると時間が過ぎるのが早くなる。2000年問題で騒いでいたのはもう10年前なのだな。
私がアメリカに行ったのは1990年なのだが、それからもう20年もたってしまっている。そういえばよちよち歩きで私を見送ってくれた姪はもう大学4年生だ。私の頭の中ではついこないだのことのようだが、鏡の中の自分の顔はそれだけの年月がたったことを教えてくれる。

なぜそんなことを言い出したかといえば、昨日この記事を読んだから。

つまり、2000年代ならアプリケーションサーバを30台必要としたサービスが、今では1台のハードでさばけるようになっていて、3年後には過去に120台のマシンを必要としたサービスが1台でさばけるようになるかもしれないのである。このトレンドは、もはやアーキテクチャの存続条件を変えるところまで迫っているといえるだろう。

via: スケールアウトからスケールアップへの回帰:江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance - CNET Japan

これを読んではっとした。サーバー設計10年のベテランなどと言ったところで、使うテクノロジーが対数規模で変化しているのだから個々の要件ばかり頭に詰め込んでも仕方がない、ということだ。

仕事でやれロードバランサーがどうの、サーバーの台数がどうのと計算することも多い。これまでそういうことは一切やっていなかったから先人の知恵に学ぶことばかりなのだが、先人の知恵が10年前のものとすれば、それはもう"非常識"かもしれないわけだな。

つまるところ

"変わるものと変わらないもの"

と意識しながら勉強したりあれこれ日々を送る、という当たり前の結論になってしまうのだが。