将来残るのはHTMLだけ、、、なのか?

2010-03-29 08:30

というわけでいきなり引用

ネイティブ・アプリとWebアプリは、まだ当面は併存するでしょう。現在、ネイティブアプリが必要な場面はあります。ただ私の考えでは、HTML5、あるいはHTML6かもしれませんが、今後はHTMLだけが生き残っていくと思います。

via: 【インタビュー】グーグルが考えるクラウドとは - @IT

2007年のWWDCに参加するにあたり私は一つの期待を持っていた。きっと

"iPhoneアプリの開発環境がアナウンスされるに違いない"

と思っていたからだ。

あれやこれやの発表の後、one more thingがくる。

"iPhoneアプリはWeb2.0で開発するんだ!"

おいおい。このときのがっかり感は今でも覚えている。

最初に引用した言葉には確かに一片の真実がある。インストールは不要だ。これは確かだ。
しかしAppleが最初に"iPhoneアプリはWeb2.0で"(つまるところHTMLである)

といったにもかかわらず、その後爆発的に拡大したのはNativeで書かれたアプリケーション群だった。

これは両者を使ってみればすぐわかる。HTMLはとにかく待たされるのだ。アプリと同様にアイコンをタッチして起動する。ネット接続に待たされる。その中にいるときは、まあ快適だが、どこかに移動しようとするとすぐまたされる。

この"まあ快適"のところもiPhoneのネイティブアプリにはかなわない。

結果として現状では

・素早いレスポンスが必要とされるUI部分には、ネイティブアプリケーション
・膨大なデータを必要とするコンテンツ部分はサーバーにアクセス

という構成が一番快適なように思うのだがいかがなものだろうか。

確か予想としてこれが

"将来全てはHTMLに"

ということはできる。しかしそのためには、インタフェースのレスポンスをネイティブアプリと"区別がつかない"レベルにまで引き上げる必要があると思うのだ。

HTMLの6だか7だかでそうした未来が実現されるのだろうか、それともインタフェースとしてのネイティブアプリは残り続けるのだろうか?

私は少なくとも数年の間は後者に賭けるがそれが正解かどうかはわからない。