映画評:ハートロッカー

2010-03-12 13:22

祝!アカデミー賞たくさん受賞。ということで本家より転載

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アカデミー作品賞をアバターと争っていると聞いて観に行った。

見終わっての感想は

"冗談だろ"

イラク駐留米軍の爆発物処理班。最初のシーケンスで隊長というかリーダーが爆死する。この場面ですでに私は映画から脱落。やっていることはよくわかるが、スクリーンから全然緊張感が伝わってこないのだ。リアルに真面目にやっているとは思うのだけど。

いや、作品賞とか監督賞とかたくさん候補になっているらしいからそのうち面白くなるのだ、と自分に言い聞かせる。ブラボー中隊が任務完了までにあと何日と映し出される。ふーん。となりの人間が携帯の画面をのぞき込むが別に批難する気にもなれない。

見ているうち

"早くここからだしてくれ"

という気にはぜんぜんなれなかった。観客を戦場につれていく、という点ではアカデミー賞とは全く無縁だったジャーヘッドに遥かに劣る。

なぜ私がついていけなかったのかの理由を言語化することはできないが、実際そうだからしょうがない。理由のひとつは"肝心なところをセリフでだらだら説明しよう"であるかもしれない。最後の任務が終了した直後、その後などセリフでぐだぐだ説明する。他にも

"わかりやすい死亡フラグを立てまくる軍医"

とか。神経質でわめきまわり同情し難い隊員とか。

かくして

"この映画のどこがアカデミー会員に受けたのか"

が最大の謎として残る。そう思ったのは私だけではないようで、エンドクレジットが流れ出した途端多くの観客が席をたったことを付記しておく。

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実話のもつ緊迫感、という点では、ジャーヘッドだけではなくUnited 93に比べるべくもない。しかし何がそれらとの違いか、ということになると私にはわからない。

人がくだす評価というのはしょせんこのようなものだ。何が良くて何が悪いかは"審査員"が決めることだし、こうした問題に関していえば客観的な基準すらない。

というわけでことしも"ごんざれふ大賞"を、と考えるが、、、まじめにやろうかな。