Windows Brick 7

2011-02-24 07:19

日本では発売されていないが、私の周りで触った人は、誰もが好のましい評価をしたWindows Phone7. Nokiaとの提携もあり、これは三国志の始まりか?と書いたのが少し前。

ようやくMicrosoftも使いやすい製品をリリースしたのか。ああ、あのWindowsマークさえなければ、、と思っていたがやはりMicrosoftはMicrosoftだったようだ。

Everything that can go wrong with Windows Phone 7 update doesより引用:



もうひとつのブログに書いてあることとあわせるとどうやらこのような状況らしい。

・月曜日にMicorsoftは最初のWindows Phone7のアップデートを配布した。これはメジャーなものではなく、アップデートの内容について特に説明はなかった。

・ところが、サムソン製の二つの機種においてそのアップデートを適用するとトラブルが発生するらしい。「軽微」な場合は、ステップ10のうち7でエラーとなり再起動する。「深刻」な場合には、携帯電話がレンガになる。(つまりまったく使えなくなる)

・レンガになった場合、ファームウェアをリセットしたりすることで復旧できる場合もある。しかしレンガのままの人もいる。

・2/23になって、Microsoftはサムソン製携帯電話へのアップデートを取り下げた、とアナウンスした。しかしまだアップデートは利用可能らしい。

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Windows Phoneは、野放し状態のAndroidと異なり、Microsoftがハードの仕様まできっちり管理していることが特徴とされている。それゆえ、このように「すべてのWindows Phoneに適用できるソフトウェアアップデート」が可能だった(少なくともそのはずだった)

先ほど引用したブログによると、サムソン製端末には複数種類のファームウェアが使われており、古いものにトラブルが生じているとのこと。

何事も初めての時が一番大変だ。PCビジネスをやってきてアップデートに関しては経験も知識もあるはずのMicrosoftでもこのようなトラブルを発生させてしまう。

私はユーザでないので、かように生暖かい視線を向けるわけだが、Microsoftの対応は非常に官僚的なものだったようだし、ユーザに対して積極的に情報を提供する姿勢にもないようだ。

Microsoftに蔓延している「大企業病」については多くの証言がある。事実上の「税金」と化しているOSとOfficeならともかく、劣勢な携帯電話において「大企業的な対応」をしていては「蜀」が国家としてカウントされることもおぼつかない。