MacでWISS2011に投稿する論文を書く一つの方法

2011-08-10 07:07

Texという便利なものがあるのを知ったのは、WISSに投稿するようになってからである。確か昔はWordのフォーマットがあったやに記憶しているが、どこかの時点でTexが必須になった。

さて、これまでは会社のWindowsマシンであれこれやっていたのだが、様々な理由により今年からMac上で論文を書く必要がある。MacでTexってどうやるの。もちろんGoogle先生にお伺いを立てれば情報はたくさんでてくるのだが、たくさんありすぎてわからん、という私のような人もいるかもしれん。というわけで「私が使っている方法及びアプリケーション」を以下に列挙する。

基本的にはMacで簡単TeX導入 - TeXShopの内容に従う。しかしそのまま論文募集ページにあるフォーマットをコンパイルしようとしてもエラーになる。


問題はwiss.orgにあるフォーマットの文字コードがShift-JISになっていることにある。とうわけで、TexShopの設定をShift-JISに変更。さあこれで出来たぞ、と思うと参考文献がエラーになる。どうもBibtexがひっかかっているようだ。日本語の文献を消すとエラーが消える。

というわけで、sample.texとsample.bibを両方共エディタなどで開き、文字コードをUTF-8に変換する。その後TexShopの設定をUTF-8にしてコンパイルすると、あら不思議。ちゃんとPDFが作成されました。

もちろんShift-JISでちゃんとコンパイルする方法もあるのだろうけどとにかくこの方法でやれば、論文を作成することができる。さあみんなでWISSに投稿しましょう。採択されれば(今年は去年より厳しくなりそうな予感がするが)発表できるだけでなく、おそらく参加者の議論の対象になり、記憶に残り、と他の学会とは異なる価値ある経験ができるはず。

運悪く採択されなかったとしても、まあそれはそれ。WISSの査読方針は、きちんと示されているのでそれと合致しなかった、とそれだけのこと。世の中に発表の機会というのはいくつもあります。きっと不採択論文と波長が合う場所もどこかに存在しているはずです(このように心の準備をしておけば、何事にも耐えられるに違いない、、と思うわけです)

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しかしなんだね。このTexというのは、WYSIWYGとは全くかけ離れたところに存在しているが、それでもきちんと使われ続けている。

この「ソースをコンパイルしてアウトプットにする」という方法は、プレゼン資料に対しても正しいやり方だと思うのだが、なぜか普及しない。どうしてでしょう。例えばプレゼン資料での「用語不統一」なんてのは、そもそも用語を変数にしておいて定義するようにすれば絶対発生しないと思うのだけど。