モバゲイスターズの誕生

2011-10-19 06:29

プロ野球のファンで毎朝スポーツ新聞を買い、野球のほかに競馬や風俗記事に目を通し、タバコを吸いながら出勤。
家に帰れば民放TVをつけながらガラケーのキーをいじくり回し、メール、チャットにソーシャルゲーム。

こんな生活を送っている人が日本には何千万人もいるのだろうな。

尾花監督の発言について、現在球団売却先の有力候補として挙がっている携帯ゲームサイト「Mobagee(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DNA)は、「野球であろうがキックベースであろうが特に問題にしない。リーグ順位も問題ではない。何より大事なのは無料と見せかけて、どれだけ有料課金で搾取できるかどうかだ」と、球団運営に無関心なまでの寛容さを見せた。

via: 「キックベースなら勝てる」 横浜・尾花監督

そう考えるとDeNAがプロ野球の球団を所有するというのは実に理にかなった行動であるということがわかる。どうですか。GREEもこの際広島あたり買収してみては。

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日本では10年以上、相交わることのない2種類のネットユーザーがいたのだ。ガラケーを使う大衆と、PC を使う情報強者だ。私は、当然後者に属していた。そして後者からは、ガラケー文化がどうしようもなく低俗に見えたのは否定しがたい。

日本では階級の断絶がことさらに意識されることは少ないが、この2つのネットの文化の断絶はそれに近かった。


via: 分断された日本のインターネット - elm200 のノマドで行こう!

私もおそらく後者に属しており、ガラケー文化を嫌悪している。これは仮にガラケーが死滅することがっても変わらない。つまりiPhone上で

「ドリランド」

をプレーする人間と、ドリランドの広告を見て

「TOKIOも大変だな。仕事とはいえ」

と思う人間だ。

私が作る怪しげなものは、基本的に自分が使うためにつくっている。だから自分が使っていて意義を感じられない、と思うものを作るのは信じがたいことでもある。だからそういう仕事を何年か続けていると半死半生の状態になる。(これは過去の痛い経験(複数形)から学んだことだが)

しかし

いまのテレビマンは、大衆向けに自分が制作した番組を見ているのだろうか?いまのソーシャルゲームの作り手は、大衆向けに自分が制作したゲームで遊んでいるのだろうか...?

"Eat your own dog food" のテスト(自分で作ったものを自分は欲しいか?)は、ほとんどの職業人がパスできないだろう。

via: 分断された日本のインターネット - elm200 のノマドで行こう!

それとは全く違う原理で物を作る人達がいる。麻薬を製造し、流通させる人たちと同じロジックだ。それを自分で使おうとは夢にも思わない。なぜ作るかといえば他人から金を得るための手段だから。

こう考えると

Eat your own dog foodというのはかなり重要な原理なのかもしれない。と気がついたところで今日はおしまい。