世間は中年(以上)に冷たい

2011-10-31 06:32

このブログで何度か取り上げたミログである。Twitterのタグ#applogで検索するとあれやこれやのTweetが飛び交っている様が観察できる。

その中に一つ面白いやりとりがあった

Akihiko Kodama
@
僕はミログ社および のやったこと、その後の対応も多いに問題があると思ってますよ。ただ彼は二十歳そこらの意欲ある若者ですよ。今の叩きはただ溜飲下げてるだけにしか見えないし、社会としてこういう元気のある奴を伸ばそうとしないのは貧しい。
返信 

via: Twitter / @ChihiroShiiji: @akhkkdm @Chamiu_IT スーパーフリ ...

どちらの言い分に部があるかは皆様の判断にお任せするとして、思うのは

「若者は、それだけで擁護してもらえていいなあ」

である。
意欲のある若者は社会として伸ばせ、という声があがるが、意欲のある中年男は誰も伸ばそうとはしてくれない。その昔には未踏ソフトウェアという大変ありがたいシステムがあったのだが、今や応募できるのは25歳未満だ。

「過ちをおかした若者を擁護する」

声の背後にあるのは「若者なので、まだ世間がわかっていない。過ちから学んでくれるだろう」という暗黙の前提である。じゃあ中年には世間が分かっているのか、と言われれば笑止と答えるし、中年には過ちから学ぶ能力がないか、と言われれば「なんだそれは」と答える。

でもまあ私がなんと言おうと、若者は若者とというだけで擁護してもらえるわけだ。児玉氏の言葉を聞いていて

「こういうメンタリティの人が、辻政信を生き長らえさせたのだろうな」

とぼんやり考えた。今から我々が考えれば、「あそこで辻を葬っておけば何人の命が救われたことか」と思う。しかし当時は

「いや、辻は意欲もあり、優秀な軍人だ。若さ故行き過ぎがあるかもしれないが、それは大目に見てやろう」

ということだったのだろう。