こんなデバイス作りましたー!

2011-12-12 07:11

前にも何度か書いたような気がするが、先日のWISS2011で思いを新たにしたので書いておく。

インタラクション系の研究では「こんなデバイスつくりましたー!」という発表をままみかける。WISS2011で対話発表賞を受賞した「形状・軟らかさが可変なディスプレイ」もその一つだ。

私も触ってみたが、確かに柔らかさが変化するのはおもしろい。それが圧力を変化させることで実現されているのも興味深い。

しかし

私はこうした「こんなデバイスつくりましたー!」にはうんざりしている。

「新しいデバイスは、新しい使い方とワンセット」

で提案してほしい。学生諸君。こんな製品をつくりたいか?こんなサラリーマンになりたいか?

構造が単純なスレート型タブレットが多い中、これほど凝った設計のタブレットは非常に珍しい。ソニー初となるAndroidタブレットの一角を担う製品だけあって、その本気ぶりが分解された各パーツからも伝わってくる。

 この冬、携帯性に優れたAndoridタブレットが欲しいという人はもちろん、既存のタブレットはどれも似たようで面白みに欠けると思っている人、あるいは先進的なデジタルガジェットに興味がある人は、一度Sony Tablet Pをチェックしてみてほしい。「小さく運んで、大きく使える」という2画面タブレットならではの可能性や、ワクワクするような近未来感といった魅力がSony Talet Pにはある。

 そのポテンシャルをどこまで引き出せるかはソフトウェア次第だが、今後はソニー独自アプリの拡充に加えて、Sony Talet用のSDK(ソフトウェア開発キット)が公開されたことで、思いもよらないような2画面アプリが登場することにも期待したい。

完全分解×開発秘話:常識破りの2画面タブレット「Sony Tablet P」を丸裸にする (4/4) - ITmedia +D PC USER から引用

親愛なるソニーはまーだこんな事を言っているようだ。だからさ。誰も「2画面」とか「内部機構が独特」とかそんなことは気にしてないんだってば。いつまでたっても

「誰かがきっとすごいアプリを作ってくれる!」

と祈るんじゃなくて、自分で作って、新しいデバイスとセットで世に問わなきゃ駄目だよ。任天堂はちゃんとやってるぞ。