プレゼンを「上手」にやるための秘訣あれこれ

2011-12-28 07:04

というわけで、いろんな記事が目につくわけだ。

うまくやる方法は、本を読むことでもなく、きれいにスライドを作ることでもなく、何度も練習を重ねることでした。

via: 良い話し手になるための6つのエッセンス | もっちブログ

これには同意する。というか、明らかに「一度も練習してないだろう」というプレゼンを見ると最近は腹がたつようになってきた。

もちろんビジネスでは、そうした「即興プレゼン」が必要な場合も多い。しかし例えば以前から予定されているプレゼンで制限時間(例えば5分)があるのに、どう考えても5分で終わりそうにない内容を話し始める人には石を投げたくなる。

もう一つ共感するところを。

「何を話そうか実は決まっていないのですが」とか「あまり話すのは苦手ですが」とか無意味な前置きをしたり、聴衆に対して遠慮をしてしまっては、せっかくの貴重な時間がどんどん消費されていきます。状況にもよるけど、プロフィールも会社案内も多くの場合、必要ないと思っています。

via: 良い話し手になるための6つのエッセンス | もっちブログ

最近「芸のないプロフィール紹介をするプレゼンはつまらん」という仮説を打ち立て、検証中である。プロフィール自体が芸になっている例もいくつかは存在するが、あまり多くはない。というか自分のプロフィール話したがる人が何を目指しているのかは私にはわからん。

同じく無意味な前置きも不要なのだが、時々「無意味と思えた前置きが芸になっている」例もあるので油断できない。WISS2011での五十嵐さんの「WISS2012の予告」とかね。

別の文章から最近考えていることを一点。

これから見るものについて説明する。もう1つの実践が難しいことと言えば、見せているスライドの前に話すことだ。

via: プレゼンを成功させる15の秘訣 | SEO Japan

プレゼンを行う人間が、Visual Aidを用いる場合には、それを目にした観客がどのように考えるかを常に意識しなければならない。

例えば箇条書きにされた単語がいくつも並んでいる画面をだしたとしよう。その瞬間、観客は好き勝手なペースでその文字を読みはじめ、おそらくプレゼンターがしゃべり始めるより前にそのスライドに退屈してしまう。そして話を聞かない。

Visual Aidなのだから、その画面はあなたのしゃべりを補強するものでなくてはならない。しかしここに書いた理由で、箇条書きが静的に並んだ画面はVisual Aidの役割を果たしていない。

ではどうするべきか。そのプレゼンを実現させるためにはどのようなシステムを用いるべきか、、と頭の中で展開はしているのだけど、まだ手が回ってないです。

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さて、かように冒頭引用した文章には共感する点が多いのだが、何かひっかかるものがある。それがなんだろう?と考えていてふと一つの仮説を立てた。

この文章を書いた人は「自分が大好き」なのだと。

いや、もちろん自分が大好きなのは大いに結構だ。ただ

仕事が好きのか、仕事をしている自分が好きなのか――社会人になりたての頃、当時勤めていた会社の社長にこう言われたことがあります。

これは、なかなか他人から指摘されることもないし、まして自覚するのも非常に難しい問題ではあると思うのですが、"その考え自体" ではなく、"そう考える自分" が好きなうちは、どんなにうまく説明できても、聞き手から共感は得られない気がします。

via: プレゼンを通すために絶対必要な"4つ"のこと - livedoor ディレクターブログ

それでは聞き手の共感は得られない。おそらく私がこの文章から感じる違和感はそこにあるのだと思う。そんなに背伸びして自慢話をしなくても、いいんだよ。「僕」「僕」「僕」の連続は若者らしくて微笑ましいけどね。