若いからこそできること

2011-12-31 09:21

というのはいくつかあることに気がついた。足を止めて、ひたすら周りの「酷い事」に愚痴り続けるというのはその一つだ。

そういう贅沢な時間の使い方というのは、若い人の特権だと思う。この歳になるとそんなことをしている暇はなくなる。

昨日見つけた言葉を書いておこう。





「機が熟すことなどない」



20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 - 情報考学 Passion For The Future から引用

あるいはこう言っても良いかもしれない。機会というのは確かに存在する。しかしそれは待っていても来ない。後から「あのときは機を外していた」と気がつくだけなのだ。





もうひとつ気づいたのは、自分がMD(medical doctor)であることは、自分の体にとっては何の関係もなくなってくる、ということです。がんはがんであり、それ以外の何ものでもないのです。



視力を失うと触覚や聴覚が発達する不思議――自身も右目を失明したオリヴァー・サックス医師が語る、人間の脳の驚くべき能力|World Voiceプレミアム|ダイヤモンド・オンライン から引用


自分がMedical Doctorだろうが、世界一革新的と評される会社のCEOだろうが、がんはがんとして増殖し続ける。

しかしその事を分析したり嘆いたりしている間に、自分の脳は勝手に構造を変えてしまう。視力がうしなわれると他の感覚が鋭敏になる。脳内の結びつきが変化するのだ。

 まず、再構成する能力があるということです。今あなたが目隠しをされると、90分以内に触感が向上します。解剖学的には何の変化もありませんが、生理学的には変化しているのです。それを続けていると、ニューロンが回線を変えるのです。かなり高度なレベルまで回線を変えます。

外の状況も自分の中身もそこにとどまってはいない。であれば、愚痴っていてもしょうがない。するり、と前に進もう。