Googleが向かうその先は

2012-03-27 07:01

最近Googleの「変化」があちこちで伝えられている。

 私が情熱を持っていた技術企業Googleは、今や管理された広告会社になってしまった――。米Googleを退社し、米Microsoftに転職したジェームズ・ウィテイカー氏が3月13日(現地時間)、MicrosoftのMSDNブログでGoogleを辞めた理由を説明している。

via: Googleに「-1」:Microsoft入りした元Google社員がGoogle離れの理由を説明 - ITmedia ニュース

Googleの「特徴」でもあったGoogle Laboを廃止したあたりから、これは明白になってきた。

しかし、あれだけウンコOSでもWindowsは世界標準になった。いま、Androidは17年前のWindows95だ。ウンコでも我々はAndroidを知らないといけない。エンジニアはウンコを食べないといけない。

もちろん、Chromeはよくできているし、gmailも愛用している。Google IMEは賢いと思う。google mapなどの、各種のgoogleのサービスがないとぼくは、生きていけない。しかし、最近、Googleが出すサービスは、なんか頭がいいのか、悪いのかよくわからない。

via: 今のGoogleには、すでに総合的な技術力は無い...かもしれない。 - 村上福之の誠にデジタルな話

この発言の中にある「玉石混合のカオスさ」がGoogleの特徴であったとも思うのだ。しかし今やそれは変化を見せている。

Near the end of his life, Jobs was visited at home by Larry Page, who was about to resume control of Google, the company he had cofounded. Even though their companies were feuding, Jobs was willing to give some advice. "The main thing I stressed was focus," he recalled. Figure out what Google wants to be when it grows up, he told Page. "It's now all over the map. What are the five products you want to focus on? Get rid of the rest, because they're dragging you down. They're turning you into Microsoft. They're causing you to turn out products that are adequate but not great."

via: The Real Leadership Lessons of Steve Jobs - Harvard Business Review

Steve JobsがLarry Pageに与えたアドバイスは"Focus"だったという。少しのことをとても上手にやること。AppleがiPhone,iPad(これらは基本的に一種類しかない)で驚異的な成功を収めていることをみれば、このアドバイスにも聞く価値があるように思える。

というわけで、PageはGoogle+にフォーカスしようとしたのだと思う。問題はそれが

「とても上手」

ではないこと。私にとってのGoogle+は

「Picasaの写真を共有するためのシステム」

でしかない。いや、高校の同期会の写真を共有するんだけどね。最近までいくつかのフィードを購読していたが、それももうやめてしまった。今やAKBのファン以外にGoogle+の存在価値があるとは思えない。

「広告会社」たることを選択したGoogleはこれからどこへいくんだろうね。私もGMailは愛用している。Google Readerは結局代わるものがないので使っている。というわけでここ数年Google依存は高まりも減りもしないのだけど。