AndroidはOSであってプラットフォームではない(しつこい)

2012-04-11 07:09

と、こう主張するのが何度目か自分でも忘れたが、先日この意見を裏付けるような情報にでくわした。

この調査レポートは、1月半ばから2月の終わりまでの45日間のデータを元にしたもので、それによるとアップル「iTunes (App) Store」が100%に対し、アマゾン「Appstore」が89%、そしてグーグル「Google Play」(旧Android Market)が23%になったという。

アマゾンのAppstoreとグーグルのGoogle Playは、同じAndroidアプリを販売しているが、それでも売上に大きな差が生じている理由について、フルーリーでは両社の小売分野における力の差と分析。またユーザーにとっては同じアプリでも信頼のおけるAmazonのほうが購入しやすく、アプリ内課金も容易としている。

via: ユーザー1人あたりのアプリ売上、アマゾンがグーグルの3倍以上に(米調査) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

つまりGoogle Play(Google様純正のApp Store)は機能していないということだ。そこでは誰もアプリを買ったりない。もし「プラットフォーム」を作りたいと考えるのであれば、自前で行わなくてはならない。その基盤OSとしてAndroidを使うのは悪くない選択肢だと考えられる。

Androidをプラットフォームとして考えると、うんざりするような断片化とつきあわなくてはならない。(というかまじめな話Androidアプリをリリースする人ってテストどうやってるんだろうね)そのうえ上がる収益は少ない。であれば誰がAndroidアプリを作るというのだろう。学校の演習で作るとか、あるいは実験用にお手軽に作るのにはとても向いていると思うけどね。

さらにはこんな記事も見つけた。

Google's Android device makers aren't happy. They're tired of making commodity devices that are merely vehicles for Google's Android OS, each indistinguishable from the other because of Google's rules about how Android can be implemented on them in order for them to qualify as "compatible."

via: Android Device Makers Are Mutinying, Says Insider - Technology Review

Androidは「Open sourceのようなもの」であり、自由に改変することができる。実際Kindle FireはAndroid2.3の改変版の上で動いて大成功している。その成功をみたとき、メーカー各社は考えるわけだ。Android Compatibleというラベルを貼りたいがためにGoogleの制約を受け入れるか、それとも独自の道を歩むか。

日本だとあれですかねえ。楽天ですかねえ。「楽天タブレット:この端末から購入するとポイント2倍!」とか華々しくうちあげてくれないかなあ。