プレゼンするのだ

2012-11-06 06:54

とあるところで、楽天CEO三木谷氏がkoboの新端末を披露する動画を観た。

なのに、これはなんなの?

kobo conference

なんつー猿芝居。

(中略)

記者発表の内容を伏せてムリにマスコミを集め、パワポの大画面(アップルと違って映像じゃないのが苦しいw)をバックに、意気揚々と至極当たり前のビジョンを語り、そしてもったい付けて懐から取り出したるKobo。

via: M谷さんのパフォーマンスに見る彼が本当にやりたかったこと--Press conference reveals Rakuten's true intensions | Books and the City

なんというか。。。

彼の言葉を聞いいていて思ったのだが、日本語の「敬語」というやつはプレゼンに実に相性が悪い。

「皆様。本日は新ブックリーダーに関する記者会見にお越しいただきまことにありがとうございます。」

なんてくだくだしく言うより

"Thank you for coming. We have so much to show you today"

のほうがはるかにすっきりしているしインパクトもある。敬語の悪いところはやたら長いわりには、定型なので意味を持たないところだな。別の例

「それではまずユーザビリティの向上についてお話をさせていただきます」

なんてより

"First, Usability"

のほうがいいでしょ?というか日本語でも

「まずユーザビリティについて」

でもいいじゃない。

また中途半端にアニメーションを用いているが、それが何を意味するかわかっていない。Visual Aidの大原則

「しゃべることと同じ内容を画面にださない」

よっぽど重要で、人に覚えて欲しい内容なら別だよ。それ以外なら人の声がじゃまになるだけ。

彼が強調すべきkoboのビジョン

「読書離れに歯止めを」
「出版業界への貢献」

をばん、と画面に出した後だらだらと読み上げる。そもそも言葉に力がないから、本当に三木谷氏がこれを信じているのかわからない。それどころか聞いている方はもう画面に書いてある文字をとうの昔に読み終えている。

というわけで、楽天でこのプレゼンを企画、作成した人間は12/7 15:10-からWISSでの発表をUstreamでみて、私が惨めにプレゼンで失敗するのを見て嘲笑するように。。。いかん。どうしても最後は腰砕けになってしまう。

しかし

年に一度、たくさんの人を前に自分のidea、作ったものを発表できる機会をもらえるのは大変ありがたいことだ。できることはやろう。