Docomoの5年後計画その2

2013-01-04 07:10

12/21に私はこう書いた。

それならそれで、いっそAmazonのようにAndroidをベースにした独自OSを作るくらいの心意気を見せてくれれば面白いと思うのだけどね。先日のなんとかモデル発表会で

「ワンピースのキャラクター商品」

をぎこちなく手にとっていた社長の姿が痛々しく思い出される。あんなことやらせるくらいなら

「これからDocomo端末は全てこのD-roid OSを搭載します!」

くらい言わせてあげたらどうかな。

via: ごんざれふ

それから数日後こういうニュースがあちこちに出回った。

昨年末ぎりぎりになって、Samsungが日本のNTT docomoと組んで、Tizen搭載機の開発を行っていくというニュースが入ってきていた。

via: NTTドコモとのタイアップが報じられたSamsung、Tizenデバイスを年内に発表予定だと公式に確認

いや、すばらしい。5年後に「確実に生き残っているOS」を選びたければ、独自OSを5年間何があっても維持するしか無い、と思っていたが本当にそれをやるようだ。

現時点で私が「しかしなあ」と思うのは、このOSが「責任を曖昧にすることでは有利だが、良い製品を出す上では最悪な」共同開発方式で作られていることだ。主体はどこなのか?IntelなのかSamsungなのかそれともDocomoなのか。仮に強力な「主体」があったところで「委員会」というのは

A camel is a horse designed by committee. (ラクダとは委員会によって設計された馬である)

via: らくだをデザインしていませんか? : could

という代物だ。

とはいえ「従来の常識をうちやぶる」事象が次々でてくるのもこの世の中の真実というもの。Windows Phoneが全く普及していないのだから、委員会方式で作られたTizenが「蜀」になってもいいではないか。(棒読み)

というわけで、このプロジェクトの行く末は時間だけが知っていることだが、おそらく一つだけ確かなことがある。こうした取り組みはDocomoの文化にぴったりなことだ。CPUメーカの雄Intel,世界一のスマートフォンメーカーSamsung。それに宇宙一高貴なDocomoが組めば怖いものなし!と多分彼らは本気で思っているのだろうな。私も20代の頃ならそう思ったかもしれない。