Please don't hate me, because I am too beautiful

2013-01-09 07:05

新清士という人がいる。実は私は一度宴席でこの人の隣に座ったことがある。こちらはゲーム関係には疎いが、先日マイクロソフトの蹉跌という本を読みました。ゲーム業界ではあの件はどのように受け止められていますか?とか聞いたがあまり返答がない。その後何かのきっかけで、彼は持論を滔々と述べ始めた。こちらが素人だとかそんなことはおかまいなしに。ゲーム業界は、人の育て方をどうのこうの、と言っていたような気がするが忘れた。


もちろんその一件だけをみて人を判断するのは間違っているが、最近目にした「新氏に対する批判」を目にするにつけ、すごく思い込みの強い人であまり周りからのフィードバックを得ないのではないかな、と思った。

ソシャゲが登場した頃(今でも)既存のゲームが好きな開発者やユーザーの間には嫌悪感が広く喚起された。この反応は、過去に起きた反応と同じだと言ってもいいだろう。我々はワイン愛好家と変わらない。我々は自分たちが、統計的な存在にされたときに、「機械的」に感じて、ゲームをつまらなくしているように直感的に感じてしまう。それは、人間自身がそう感じるように作られているからである。

via: ソシャゲへの反感はワインの方程式が生んだ反感と同じ -ゲームと心理学(2) | 新清士の「デジタルと人が夢見る力」 - コミニー[Cominy] / ブログ

この一文に関しては大量のツッコミがなされている。これだけ

「読んで突っ込まずにはいられない」

文章を作り上げる才能は大したものだ。やまもといちろう氏はものすごく拡張高く突っ込んでいる。

 いやほんと、統計結果を語るのであればともかく、プロセスを記事にするのであれば、「データ取得ができてゲーム運用や収益最大化に活用できるようになりました」という八百屋の仕入れの話と、「過去データから統計的手法で相関分析ができるようになって同一ノウハウが流用できる構造分析ができるようになりました」という選挙の当選予測の話とをごっちゃにしないほうがいいと思うよ。>新清士さん

 お陰で、この手の話を理解していないどこぞの会長が簡単に釣られてて心が痛むぞ。

via: 新清士さんが統計と情報とデータをごっちゃにして語ってる件で: やまもといちろうBLOG(ブログ)

この文章はツッコミというよりは、やまもと氏が新氏の文章をもとに、統計というもの、あるいはゲーム業界におけるデータの使い方について親切に説明してくれたもののように思える。

私が思うに、前述の文章へのツッコミはこのエントリーの題名だけで十分だ。これはいつかアメリカで観たショーのギャグで、あまり美人でないコメディエンヌが

「私が美人すぎるからって嫌いにならないでね」

と言う。誰が見ても不美人なので、観客どっと笑う、というやつだ。話の肝は、「嫌われている理由」をコメディエンヌは意図的にすり替え、新氏はまじめに間違っているというところ。動機は異なるが結果は同じである。

というかもう少しましな「ジャーナリスト」っていないんですかねえ。。結局我が国では2chの意見が一番信用がおける、ということになってしまうのだが。(もちろん大量のノイズを選り分ける必要はあるが)