細かい断片

2013-01-22 06:43

というわけで、本日は細かいことを書きます。

先ほどのLGのSmart ThinQのデモ映像をご覧いただくと分かるが、使用電力を管理して細かく制御する仕組みが用意されているようだ。今回CESで東芝がデモしていたスマート家電も、こうした電力制御が大きな目的の1つにある。

via: 2013 International CES:"ネット家電"が少し身近に、家電各社のスマート戦略 (2/4) - ITmedia LifeStyle

震災のあと随分とひどいデマが新聞にも載った。風力発電があれば原発の電気が全部まかなえるとか。そりゃまあいつも風が吹いていればいいけど。

でもって

スマート家電というと、この「電力をスマート化」とかいう話が必ず出てくる。こういうのは組織の論理として非常に受けがいいんだろうとは思う。

しかし

つまるところ誰も「エコ」なんて考えてないし、細かいことをあれこれやって電気代を減らそうととも思ってないんだと思う。本業をほっぽりだして、環境活動に専念するとかいうディカプリオみたいな人もいるわけだが、ほとんどの人は暑くなれば冷房をつけ、寒ければ暖房をつける。

でもってそのエネルギー事情だが、私が小学生の頃にも「石油はあと30年」とか言われていた。それから40年がたったが、今だ我々はのんきに石油を消費している。でもってシェールガスとか石油とかいうものが採掘可能になったおかげで、アメリカが石油と天然ガスの輸出国になるのだそうな。

となると怪しげな(と私は思っている)地球温暖化さえ目をつぶれば、米国にとって新エネルギーを開発する意欲は0になるというわけだ。少なくとも私が生きている間は。これって無茶苦茶大きな話だと思うんだけど、あまり議論になっていないような気がする。まあネット世論とかそういうものか。

一時は自然エネルギーがどうのと言っていたこの人も最近はすっかり飽きてしまったようだ。こういうふうだから「突発的自然エネルギー賛美者」は信用する気になれん。

---------

アメリカといえば、今回のアルジェリアの人質事件である。日本の報道じゃわけがわからないから、CNNをみてみた。そしてその扱いの小ささに驚いた。今回の事件ではアメリカ人の犠牲者も出ている。

Among the dead were three Americans, State Department spokesman Victoria Nuland said Monday. She identified them as Victor Lynn Lovelady, Gordon Lee Rowan, and Frederick Buttaccio, who had been previously identified.

via: Count of hostage deaths in Algeria standoff at 37, prime minister says - CNN.com

しかしCNNのトップはオバマの就任式。昨日は奥さんの写真がでているから何かと思えば

「今日の最大のサプライズは、ミシェルの新しい髪型だ」

とオバマが言ったとかいわないとか。つまり人質事件は一つのニュースに過ぎず、大統領がしかめっ面をする事件ではないわけだ。

これには正直驚いた。どちらがいいとか悪いとかいうわけではなく、その「感覚」の違いについて。

いつも思うのだが、米国大統領というのは、いわば世界の大統領である。国務省が相手にするべき国、案件は日本の外務省の何倍になるのだろう。

そうした中では、中東のプラントをテロリストが襲撃した、というニュースも一つの脚注としてしか扱われないのかもしれない。

-----------------
というわけで、少なくとも我が国ではこうした事態に政府が率先して立ち向かわないと批難を浴びるわけだ。

政府の面々を見ているとなんとも言えぬ安心感を覚える。主義主張にいろいろな意見はあるが、少なくとも仕事ができる人たちが事に当たっているという安心感だ。過去3年間は

「ああ、こんなのが担当しているのか、、」

という嘆きの連続だった。もし鳩山が首相の時にこの事件が起こっていれば、何をやっていたか想像するだに恐ろしい。

もう失言とか、バー通いとかどうでもいいんだよ。仕事しろ仕事。