間違ったデザイン第一主義

2013-03-13 07:14

少し前、提灯記事満載のITMediaにこんな記事が載った。

 中でも多かったのは、「一覧性が低下した」という声。この印象は「自分たちの実感、印象と合っていた」(伊藤さん)ため、トップページで記事ごとに表示していたブックマークコメントを省いたり、高さを圧縮したタイルデザインを採用するなどし、コンテンツを見渡しやすくする改善を加えていった。

via: ユーザーの反応に「完全に狼狽した」 はてなブックマーク、リニューアルの意図と背景 (2/2) - ITmedia ニュース

記事の題名だけ読むと、はてながユーザのフィードバックを重く受け止めたように思えるが、内容を読むとそうではないことがわかる。ユーザの声は「自分達の印象とあっていた」というわけで「そんなことはわかっていたさ」と自分たちの誤りを認めようとしない。

はてなブックマークはリニューアル後、随分変化してきている。一時はトップページの下半分が動画だらけだったが、さすがにそれは減らしたようだ。

目指したのは、ページをぱらぱらめくるだけで楽しめ、興味あるものを見つけてじっくりと読んでもらえる雑誌のようなデザイン。「コンテンツそのものにスポットを当てつつ、全体を見渡すと、今どういうことが起きているか、"面"として大まかに把握できるデザインにしたかった」(川上さん)

via: ユーザーの反応に「完全に狼狽した」 はてなブックマーク、リニューアルの意図と背景 (1/2) - ITmedia ニュース

1ページで題名を俯瞰できた利点を勝手に「雑誌であるべきだ」と新しいデザインを押し付ける。

もう一つリニューアル後のブックマークをみてうんざりするのは

「広告」

「はてなブログ」

が一等地を占めていることだ。

わかるよ。企業だから収益を挙げなくちゃね。

この記事には、最近の近藤社長の姿が載っている。太ったなあ、と思う。貫禄がついたではなく、太った。それは無意味に肥大化したはてなブックマークのデザインとも重なる。

以上のように、あくまで当ブログに限ってですが、リニューアル以降はてなブックマーク経由、特にトップページ経由での流入が、様々な要因があるとしても、大きく落ち込んでいることが見て取れます。しかし、はてなブログ(ダイアリー)であればトップページで大きくスペースが設けられているので、全く逆に増加しているのかもしれません。

via: リニューアル前後のはてブからの流入数の変化まとめ | Kousyoublog

というわけで、はてなブックマークはスタイリッシュに内向きのサービスとして閉じていくのではないかと予想している。最近は見ているだけで不愉快になるから、よっぽど必要があるとき(暇なときだ)しか見ないんだけどね。