ハフィントン・ポストに見出した希望と絶望

2013-05-14 06:47

先日ハフィントン・ポストなる新しいメディアに対する失望を書いた。しかしそれは早計だったかもしれぬ。

そんなことを考えたのはこの記事を読んだから。

世の中には自分の性癖が刺さる人間が必ずいると信じて、異性に接近する回数を増やせばよいだけだ。今はインターネットの発達により、不特定多数の人間に向けて自分の性癖を露出することも容易になった。

じっくりと発酵したくさやがコアなファンをつくるように、あなたも臭ってくるほどの性癖を見せつければ間違いなくモテるようになるはずだ。ぜひ、今日からはポジティブなオタクや変態として生きてほしい。

via: 堀川大樹: オタクと変態はモテる

いや、すばらしい。クマムシ博士がいることは知っていたが、彼は「やはり」バッタ博士とお友達だったのだ。バッタ博士がまだ元気に生息していることもわかったし。こういう記事を載せるとはハフィントン・ポストもやるではないか。

と思ったのだが、そこからはてなブックマークを参照して少し考えがかわった。

デジャブだなぁと思ったら、今年2月に自身のブログでホッテントリになってるじゃん http://d.hatena.ne.jp/horikawad/20130221/1361403176

via: はてなブックマーク - 堀川大樹: オタクと変態はモテる

なんと使い回しであった。いや、ハフィントン・ポストはコメントでの議論がウリというではないか。使い回し大いに結構。ではコメントを見てみよう。

確率・統計は母集合に関する言明であって個々人、個々の事象について予知能力を持つものとはいえません。
カミングアウトして、いろいろ台無しになったら寄稿者は責任を取れるでしょうか。
きっと責任はない、自己責任だといったことをおっしゃることでしょう。
とすると、この記事から何を得ればいいのでしょうか。
まずは断定的な見出しを変えることを検討いただきたいです。

via: 堀川大樹: オタクと変態はモテる

このコメントのノリはどちらかといえばYahoo掲示板とかTwitterに近い。というかこれほど的外れなコメントは久しぶりに観た。

はてなブックマークについたコメントと比べると明らかにハフィントン・ポストのほうが低い。何が低いかというと、書いている人の年齢が低いように思われる。

表紙を見る。「有名人」の記事が並んでいたのはどうやら最初だけで今は観たことがない人が並んでいる(これはいいことだと思う)しかし見出しを観ただけで読む気がおきないのは問題だ。

議論が売りでこれでは、、と彼らと彼女たちの前途について考える。こういう事業はどこに「当たり」があるかはさっぱりわからない。出した後の舵取りが難しいと思う。なんとか独自のポジションを見出してくれると読んでいる方としては助かるのだが。

日本語の記事ではあまり見かけない「データにきちんと基づいた分析記事」なんてのが集まるようになればいいなあと個人的には思う。それでも今のようなコメントしかつかないのであれば、誰も投稿しようと思わんだろうが。