安易な選択肢でなければ

2013-05-28 06:52

何をするというんでしょうかねえ。

「事業から撤退するのは本当に最後の判断になると思う。テレビについては2015年度には何とか赤字を解消する方針を打ち出している。事業から撤退したら赤字は消えるが、そうではなく、中期経営計画は事業を継続する努力をしながら赤字を消すという表明。携帯電話についても同様で、安易な選択肢を我々は基本的に取らない。赤字の垂れ流しをやめることを明確に表明している」

via: パナソニック、2015年度営業利益3500億円へ--テレビ、携帯電話など5事業の赤字を止血 - CNET Japan

彼らにとって「事業から撤退する」のは安易な選択肢なのだそうな。ガダルカナルは必ず奪還する、という決意表明は立派だが問題はそれをどう実行するかだ。敵は強大だよ?

今年第1四半期(1~3月期)のアンドロイド搭載スマホがメーカー各社にもたらした営業利益の合計は53億ドル(約5410億円)。このうち、サムスン電子が全体の96%を占める51億ドルだった。

via: サムスン、世界で利益独占 アンドロイド搭載スマホで9割以上 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース BUSINESS

でもって事業領域は「お客様から逆算」なのだそうな。

コア事業という意味は一体何なのか。これまでパナソニックは、テレビ事業に徹底的に選択と集中して、一本足で成長と収益を勝ち取ろうとしました。私は必ずしもこういう方法は採りません。あくまでもお客様が何を求めているか、ということから逆算したほうが、間違えることが少ないのではないでしょうか。

via: 津賀一宏の名言|お客様のニーズから逆算することの大切さ

彼が言っていることは基本的に正しい。問題は「お客様が何を求めているか」なかなかわからないことだ。自動車関連でTIer1になる、と言っているので「自動車会社様のご意見を聞く」ということなのかもしれない。下請けに徹すれば確かに外れは少ないわな。

いくつかの記事を読み、遠い昔重厚長大の大企業に勤めていたころのことを思い出した。社長とか所長とか偉い人がおりにふれスピーチをする。基本的にその言葉は全て頭を通り過ぎる。それが終わると昨日と全くおなじ日常業務に戻る。

今覚えているのは所長挨拶の最後にかならず「皆様は会社にとっても家族にとっても大切な一員です。健康に配慮して云々」といっていたことだけだな。