空想的自然エネルギー論の行く末

2013-05-29 06:44

空想をするのは楽しい。うちの子供はいつも

「ギネスにのるにはどうすればいいか」

と言っている。それで本当に努力すればいいのだが、彼は「自分がギネスにのって有名になった姿」を空想しているだけなので、何も起こらない。間違いなく私の遺伝だ。すいません。

震災の後のどさくさにおかしなことが随分現実になった。そろそろそのツケを払う時期らしい。

太陽光発電は天候次第で出力が変わる。電力会社は太陽光発電を受け入れることで、火力発電の出力を増減させて電力の需給バランスをとる必要に迫られる。現行で出力2000キロワット以上の事業者をすべて受け入れてしまうと、その需給バランスが崩れて停電が発生する恐れがあるという。

via: 北海道でメガソーラーに大異変 電気送れず、ソフトバンクなど計画変更 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

そんなことは何十年も前からわかっていたことだ。風力だろうが太陽光だろうが所詮「つけたし」にしかならない。やるなら宇宙におくとか、画期的な蓄電施設を開発するとかしなきゃ。

なのに震災あとのヒステリックな「雰囲気」の中でわけのわからない法案を通した結果がこれだ。

しかしおそらくほとんどの人はこの記事を読んでも何のことかわからないと思う。それどころか「北海道電力けしからん」と言って石を投げかねない。結局はこのいびつな法案に金の匂いをかぎつけた会社だけが喜ぶ構図。この記事にでてくる会社はソフトバンクに
神戸物産。本業を調べるとおもしろいよ。営利企業としては正しい行為だが。

かくしてこんな「声」は依然として優位なままだ。

栃木県でメガソーラーの建設が続々と始まっている。豊富な日射量を活用する「とちぎサンシャイン」プロジェクトが進行中で、60か所以上の候補地に発電事業者を誘致する。農林業や自治体を中心にバイオマスの導入にも取り組み、木質から糞尿・下水汚泥まで資源が広がってきた。

via: エネルギー列島2013年版(9)栃木:日本の真ん中で急増するメガソーラー、木質から汚泥までバイオマスも多彩 - スマートジャパン

------------------------

同じく「営利企業としては正しい行為」が米国で禁止されたというニュース。

クヤホガ郡検察官のティモシー・マクギンティーとオハイオ州検事総長のマイク・デワインは、カフェのあり方を快く思っておらず、最終的には彼らの主張がより大きな説得力をもったかたちだ。つまり、「規制を逃れた違法なギャンブルを提供するカフェが500ほどもある。彼らは、貧しかったり、高齢だったり、社会的に弱い存在だったりするスロットプレイヤーたちからお金をだまし取ることで、何百万、何千万ドルも稼いできた」という主張だ。

via: 米国でまた「ネットカフェ禁止」州法が可決、その理由は « WIRED.jp

日本で「ソーシャルゲーム」を提供している企業は、この記事を「他人ごと」と聞き流すのだろうか?