セットトップボックスとか10 feet UIの運命

2013-07-25 06:34

最近私が見るCMは電車の中及び駅のコンコースに設置されているモニタに映し出されるものである。そこでTSUTAYA stickなるものがあることを知った。

最大の特徴は、本体にリモコンが付属せず、ソフトバンクモバイル製のスマートフォン(iPhone/iPad、Android 2.3以上の対応機種)向けに提供される、専用のリモコンアプリをWi-Fiでスティック端末と連携させることで、リモコンとして動作する仕組みにある。

via: ソフトバンクモバイルとTSUTAYAの相思相愛で実現――「SoftBank SmartTV」の狙い (1/2) - ITmedia LifeStyle

TVに接続するセットトップボックスとか、リモコンとかは、こういう形に収斂するのだと思う。TV側のHDMI端子にスティックだけ接続し、操作は全てスマートフォン、tabletで行う。

要するにこれだけしか要らないのだ。10 feet UIなんてものは過去のバズワードとして葬り去られるべきものだ。巨大な箱もいらんよ。

でもってGoogleが似たような物を発表したのには驚いた。

しかし Chromecast では、スマートフォンなどの端末から Chromecast に無線でコンテンツをストリーミングするのではなく、Chromecast がクラウドからコンテンツを受信して再生する仕組みです。

via: Google、テレビのHDMI端子に挿すChromecast を発表。価格は35ドル - Engadget Japanese

こちらはコンテンツを持っているところと特に組んでいないので、

逆にいえば、プライベートかパブリックかを問わず、何らかの形でクラウドにあるコンテンツしか「Cast」することができません

via: Google、テレビのHDMI端子に挿すChromecast を発表。価格は35ドル - Engadget Japanese

という仕組み。不幸な結果に終わったGoogle TVなども、なかったことにしてこれに進んで行くんだろうな。

かつてSTBで食いつないでいた会社に勤務した経験がある身としてはいろいろ複雑な思いもあるのだが、ユーザとして見ればこれが正しいのだと思う。もちろん、人が全てスマートフォンを持っているわけではないので、従来型のリモコンとかも残るのだろうが、作る方にとっても使う方にとってもこの構成が一番happyだ。

1つだけ難を述べるとすれば、無線だけに頼るのが正しいのか?というところ。TSUTAYA stickのサイトに行くと推奨回線速度なんて書いてあるけど、エンジニアとしてはそう書きたい気持ちはわかるけど、普通のユーザにとっては「そう書かれてもどうすればいいのか」というところだよね。

しかしGoogleのこのデザインのダサさはなんとかならんものか。