このスピード感

2013-09-27 06:28

をみると、やはりPanasonicはなにか問題を抱えているのではないか、という気がしてくる。

パナソニックは2013年9月26日、2013年10月以降、国内通信事業者向けの個人用スマートフォンの新製品開発を休止すると発表した。

via: ビジネスニュース 企業動向:パナソニック、個人向けスマートフォン事業から撤退を発表 - EE Times Japan

このニュース自体には何の驚きもない。ずっと前からそうする以外ないことは誰の目にも明らかだった。驚くべきはその時期だ。NECに遅れること2ヶ月である。

そのヒントの一つはこの記述だろう。

同社の個人用スマートフォン事業は、AVCネットワークス社(以下、AVC社)傘下のパナソニックモバイルコミュニケーションズ(以下、PMC)が展開してきた。今回の事業見直しに伴い、2013年10月1日付で、PMCは、個人用スマートフォンの新製品開発を休止し、個人用従来型携帯電話機の生産、販売と、個人用スマートフォンを含む既に発売済み製品の顧客サポートに集中する。

 個人用従来型携帯電話機の開発については、PMCからAVC社傘下のパナソニックシステムネットワークス(PSN)のコミュニケーションプロダクツ事業に業務委託する。同時に企業向けスマートフォン事業もPMCからPSNのターミナルシステムBUに移管する。

via: ビジネスニュース 企業動向:パナソニック、個人向けスマートフォン事業から撤退を発表 - EE Times Japan

何のことやらさっぱりわからないし、どうでもいい。しかしPanasonicの中の人達にとっては「何を残して何を止めるのか」「それをどの部署が担当するのか」は2ヶ月以上を費やして議論するべき事項なのだろうな。

まあそれが伝統的な日本の大企業というものだが、そんなペースで物事を決めていて果たして海外の有力メーカーと競争できるのだろうか?

--------

さて、一方アメリカの巨艦。

Microsoft sees the future of RT in phones, but it's not immediately clear how Windows Phone and Windows RT will merge, or when. On the subject of progression overall with Windows, Myerson notes that the company is focused on executing quickly. "We have a very clear vision of what we want to get done, and we're moving very fast."

via: Microsoft sees phones as the future of Windows RT | The Verge

話としてはこういうことだと思う。昨今スマートフォンは大型化している(そろそろ打ち止めかも知れないが)でもってタブレットは小型のサイズのものもでてきている。


そのように区別は曖昧になりつつあるのだが、スマートフォンとタブレットで異なるOSを唯一提供しているのがMicrosoftである。今はなきシノフスキー粒子はかつてこう語った。

スマートフォン、タブレット、PC。これらを区別している要素は何か? と考えると、これが実は2つしかありません。キーボードとマウスの有無、それに画面サイズ。この2つだけです。

via: スティーブン・シノフスキー氏インタビュー:開発責任者に聞くWindows 8の世界――「2年後、タッチできないPCは欠陥品に思われる」 (2/3) - ITmedia PC USER

今となっては彼が間違っていたことは明らかだ。MicrosoftはARM CPUで動くOSを2種類提供しており、素人目にはその違いがさっぱりわからない。例えばNOKIAが6インチの何かを出した時、それで動かすのはどちらのOSであるべきか?Windows Phone OSかWindows RTか?誰も自信を持って答えられないと思う。

というわけでこれまた誰が考えても「Windows Phone OSとWindows RTを統合する以外の選択肢はない」ということになる。問題はそれがいつ行われるかだ。

Microsoftのいうところの

"We are moving very fast"


というのがどの程度のスピード感になるか見せてもらおうじゃないか。というかその前にCEO決めないとね。