サムソンという会社

2013-09-30 06:52

なんでもGalaxy Note3が発売されたのだそうな。

Note 3は素晴らしいデバイスだと受け止めている。この時代に、バッテリ交換ができることもすごい。

via: 【山田祥平のRe:config.sys】「Galaxy Note 3」が目指す掌のアクセラレータ - PC Watch

山田氏絶賛のデバイスだが、こんな点が話題になっている。

I really thought the days of region-locking were dying with the DVD, but it seems I was wrong - Samsung has decided to revive the odious practice with its Galaxy Note 3 smartphone.

via: Seriously, Samsung? Sorry, roamers, but the new Galaxy Note 3 is region-locked -- Tech News and Analysis

DVDには未だに「リージョンロック」なるものが存在する。アメリカで購入したDVDは日本の機器では簡単に再生できない。もちろんこれはユーザの利便性のためではなく、日本人に日本だけの価格で高いDVDを売りつけるのが目的である。

というわけだがどうだか知らないが、後継のBlue-rayではこれはある程度緩められているようだ。ところがその「古き悪しき習慣」を最新のNote3で取り入れたのがサムソンである。

最初
「Note3は、異なるリージョンのSIMを入れても使えない!」

というニュースが流れた。例えば出張で海外に行く人がいるとする。母国の通信サービスを「ローミング」というもので使うこともできるのだが、天文学的な値段を取られる。

というわけで慣れている人は、現地で安い通信サービスのSIMを購入して、機器に差し込んで使う。これをやるためには、機器が「SIMロックフリー」であることが必要だ。つまりどんなSIMでも差し込めば使える、というわけ。

Note3はそれができず、購入した場所と同じSIMでしか使えない!という声が存在した。之に対してサムソンは


「そんなことはない。最初にアクティベーションするときには、購入した場所のSIMでなければならないが、その後は自由にSIMを差し替えることができる」

と言ったらしい。

これで問題解決!とはならない。こんな馬鹿なロックがかかっているのはNote3だけなのだ。おまけにドイツではパッケージに明らかに

「他の地域のSIMは使えません」

と書いてあるとのこと。そもそも

「なぜこんなことをする?」

という疑問にまだサムソンは答えていない。

山田氏は、Note3を絶賛するばかりでこの「問題」には何も言及していない。あるいは

「海外に旅行して現地のSIMをさすなんて人は少数派だ」

ということなのかもしれない。Google先生にお伺いをたてても、今のところ日本語で上位に来ている記事はこれだけだ。

サムスンはこの端末が欧州または米州のいずれかで使用されているSIMカードとしか互換性がないとはっきり述べている。アンロック版の端末を購入する際は、世界中どこでも好きな場所で使えるようにするための追加料金を支払うことになる。

via: サムスン、「GALAXY Note 3」にリージョン制限を適用か - CNET Japan

ここらへん「古き良き時代のSONY」を彷彿とさせるのが微笑ましい。一時のソニーもCDにコピープロテクトをかけるため、わけのわからないことをやったり、楽しませてくれたものだ。


2005年10月に、コピーコントロールCD (CCCD,セキュアCD) の米SunnComm Technologiesセキュリティ技術に脆弱性が発見された。このCCCDをWindowsパソコンに入れてソフトウェア『XCP』のインストールに同意すると、rootkitプログラムをインストールすることになり、更にXCPのアンインストールが不可能だという指摘がなされ、世界中から非難を浴び訴訟問題へと発展した。


via: ソニーBMG製CD XCP問題 - Wikipedia

というわけで続報が待たれるところである。