WISS-Tokyoで講演したよ

2013-09-12 07:57

というわけで、WISS-Tokyoで講演をしたのだ。

今年は「表の仕事」で忙しくWISSに論文を投稿できなかった。だからこれが今年の唯一のWISSでの「登壇発表」になるのであった。

直接会場で聞いてくれたり、ニコニコ生放送を通じて聞いてくれた人には感謝の言葉の他にない。

でもってパネルディスカッションで少し話たりなかったところについて書いておく。

「WISSに企業からの参加者が減っている」

という問題提起が何度もなされている。そしてその議論はいつも

「土日開催にしたほうがいいか、一泊のみの参加を認めるか」

というところに行ってしまう。
もちろんそれも大きな問題だが、私は別の問題になーんとなく気がついている。

もちろんWISSに来ている人たちにはあまりそういう傾向が無いことをしりつつも、大学の先生にとっては

・国際会議に論文を通すこと

・科研費(学振?)をとること

というのがものすごく重要である、ということが伝わってくる。

でもって企業の人にとっては「企業の売上、利益を増やすこと」が最終的な目標だ。

もちろん両者の思惑が一致する必要はない。しかし先ほどあげた「それぞれの目的」の先にある

「新しい物を作り、世の中を変える」

といった目標は一致していてもいいのではないかと思うのだ。

問題はお互いの側にそうした「本当の目標」が共有されていないように思えることだ。

具体的に言おう。WISS Tokyoの煽り文句は

「日本語予測入力やマルチタッチはここから生まれた」

と書いてある。それは本当なのか?マルチタッチで世の中を変えたのはWISSなのか?WISSのことなど歯牙にもかけないAppleなのか?

もっと具体的に言おう。大学の先生の多くからは先ほどの共有しておきたい目標の後半、

「世の中を変える」

といった点に関して意識が希薄なのではないかと思える点がある。もちろん「いや、論文を発表しアピールしてます」とか「一般向けに展示会をしてます」という意見もあるだろう。

しかしそれは有効なのか?本当に世の中を変えているのか?という疑問はあまり感じられない。

もちろん名古屋大学の河口先生みたいにそうした面ですばらしい仕事をされている人もいる。もっと河口先生のやっていることについて議論がされていもいいと思うのだ。


この目的の共有がない限り、企業から「優秀な学生のリクルート」以外の目的でのWISS参加へのモチベーションが高まるとは思えないのだ。私が指摘したいのはそこだ。(パネルディスカッションでは日和って曖昧な表現になったから、誰にも理解できなかったと思うけどね)

というわけで問題を投げっぱなしにして今日は終わるのであった。