カーナビの最終進化系

2014-01-21 07:11

主に個人的な理由から、私は日本のメーカーが制作しているカーナビが大嫌いである。まず第一に馬鹿げているほど高い。次にデータの更新を行おうと思えばこれまた信じられない程の手間と金を要求される。そして何よりも(今となっては)冗談のように使いにくい。さらにさらにスマートフォンは年々進化していくのに、カーナビの進化は牛歩のようなもので、かつ更新しようと思えばこれまた目が飛び出る程の金を要求される。

正直に言えば、私がカーナビを嫌っているのは作り手としての理由も少しある。今まで何度か書いたがiOS上でアプリケーションを開発するのと日本メーカーのカーナビの上でアプリケーションを開発するのは、、、なんというかものすごく違う。未だに良い比喩を思いつかないのだが縄文式土器とエルメルのティーカップくらい違う。ライト兄弟の複葉機と、F-35くらい違う。とにかく違う。

であるからして、専用カーナビなどというものは今後数年以内に特殊用途を除いて絶滅するだろうと思っている(というより願っている)そしてそう考えるのが私だけではないことに最近自信をもつことができた。

The last and best feature of the car is Honda's GPS solution: it's your phone. You can order the car with navigation for something around $1500, or you can download the HondaLink app from Honda for $59.99 and get something better. With the app, the car will display your phone's GPS on its seven-inch display. That means as you upgrade your phone, you'll be upgrading your GPS, too. I can't think of a better system.

via: The 2015 Honda Fit Is How To Do A Hatchback Right
最後に、そして一番よい2015年型Honda Fitの特徴はGPS(カーナビの意味か?)である。ケータイ電話を使うのだ。15万円くらいだしてカーナ付きの車を注文することもできるが、6000円でHondaLinkアプリをダウンロードするほうがずっと良い。このアプリを使うと、スマホのナビアプリの画面を7インチ画面に表示してくれる。つまり携帯電話を取り替えれば、自動的にカーナビもアップグレードされるわけ。これ以上いいシステムは思いつかないね。


米国で発売される新型Honda Fitに関する記事である。多分日本で提供されている「ディスプレイオーディオ+スマートフォン」のことだと思う。他の各社が同じようなシステムを日本で提供するかどうかはわからない。

・日本では米国と違ってカーナビが広く受け入れられている

・専用カーナビにはスマホアプリにはない価値を提供できるし、安全性の面からも優っている

とか表向き並べ立て、実際には消費者には理解できない「大人の理由」で販売しないことも多いにあり得る。そしてトランクにゴルフバッグがはいることだけを気にするクラウンオーナーから「20万むしりとってゴミを売りつける」商売を続けるかもしれない。

あるいはここで取り上げられているシステムが年会費必要、という変な壁のおかげで使われないかもしれない。でも年会費3700円を10年払ったってナビの値段の1/4以下なんだよね。それどころか私の家のように「ナビ画面は4インチで十分」と判断すれば、使っているiPhoneに追加コストなしでカーナビ機能が得られる。

となると未だにカーナビなんか15万もつけて装着している人はよっぽど金が余っている人だ、、ということになると思うんだけどね。