ガラスマの運命

2014-04-11 07:05

ユーザの声なんか聞いたって無駄だ、と何度も思い知らされる。

まず、iPhoneには日本で流行している「着うた」「ワンセグ」「お財布ケータイ」などの機能がありません。これは日本で販売するにあたって致命的です。

via: iPhoneは売れない


そうだよ!日本独自の機能にみがきをかければ、iPhoneなんて怖くないさ!

NTTドコモは15日、2013年夏モデルとして、iモードケータイのように使えるシンプルなユーザーインターフェースを採用したAndroidスマートフォン「MEDIAS X N-06E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)を発表した。着信やメール受信を通知するイルミネーション機能を2種搭載。6月下旬より販売を開始する。

via: ドコモ、2種のイルミネーション機能を搭載したスマホ「MEDIAS X N-06E」 | マイナビニュース


iPhoneにはないイルミネーション機能を2種類も搭載!これはAppleにはできない!

主に利用しているスマートフォンになくてもよいと思う機能を聞いたところ、「おサイフケータイ」「イルミネーション機能」「デコメール」「クレジットカード決済サービス」などが各2割弱で上位に。一方、携帯電話では「録画したテレビ番組を携帯電話・スマートフォンに転送して見る」「クレジットカード決済サービス」「スタンプ」「おサイフケータイ」「テレビ電話、ビデオ通話」「イルミネーション機能」などが各2割強で上位にあがっている。

via: スマホに“なくてもいい”機能ランキング (@DIME) - Yahoo!ニュース


これも「ユーザの声」だからあてにならないことは「iPhoneに着うたがないのは致命的!」と同等レベルだ。しかしここにケータイメーカー各社が競って(そして多くのエンジニアの屍と引き換えに)搭載した

「日本独自の機能」

が名前を連ねているのはとても悲しいことだ。少なくとも携帯電話を企画した会社のマーケティング戦略(笑)とかはユーザの心に響いていない。

いや、もう日本の携帯電話各社にとってそんなことはどうでもいいことかもしれない。今や各社出している携帯電話は横並び。もはやチマチマ差別化など行っている場合ではないのだ。そして寡占状態が確定したいまこそ値上げのチャンス!

家族を中心とした既存ユーザーの音声ARPU(1人当たりの音声通話収入)を上向かせ、新規回線も追加しやすくするのが狙いだ。

via: ドコモ「カケホーダイ」の狙い──値上げになるケースも? (ITmedia ニュース) - Yahoo!ニュース


この発表が何を意味するのかおそらく誰にも理解できないと思う。言わんとしているところは「電話の生命線は音声通話だ!音声通話の得意なドコモにもっと金を払え!」ということであり、各社横並びの現状ではこうした値上げも許される。こういう「企業セントリック」な姿勢は大変わかり易い。

まあどうでもいいや。MVNOの接続料金は、下がるそうだし実際iijを使い始めてから機能は向上する一方。最初は128kbps一定だったのが月300MBまで3G,今度は1GBまで3G.今の関心は、4Sはいつまで使えるのか、だ。