日本のベンチャー業界の気持ち悪さ

2014-05-30 07:17

「日本のベンチャー」が気持ち悪い、といっているのではない。まじめに素晴らしい取り組みをしている会社を私の回り(とても狭い範囲だ)だけでも2−3はあげることができる。

気持ち悪いと言っているのは

「日本のベンチャー業界」

である。今まで何度も書いたことだが、この嫌悪感はなんなのだ。それは先日書いたような日本特異の「帝国陸軍症候群」かもしれない。勝手に自分たちで「業界」やら「しきたり」を作り、それにハマる度合いでお互いをたたえ合う、というやつだ。そんな彼らが作った気持ち悪い「制度」の一つがこれなのだろう。

「女帝」。

日本のスタートアップシーンに関わりのある人であれば「女帝」と呼ばれる人物の存在を耳にしたことがある人は少なくないであろう。それどころかスタートアップシーンの中心にいたり、長らくその業界にいる者にとってはお馴染みの存在といえるかもしれない。

特に最近、スタートアップ界隈に足を踏み入れた方にはこう助言しておくと良いかもしれない。

先ず、奥田女帝を攻略せよ 。

via: スタートアップ・ビギナーの諸君:先ず、『女帝』奥田浩美を攻略せよ | The Startup


「スタートアップ界隈」では「女帝」にお近づきになることが必要なんだそうな。こうした「内向きに勝手につくりあげたしきたり」は古くはヤクザの挨拶に似ている気がする。

でもってその「スタートアップ界隈」の人が年に一度集まるカンファレンスがあるのだそうな。

Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS) は、「無限の可能性をもつベンチャー企業を生み出す場・集まる場」という意味を込めたインターネット、モバイル、ソフトウエアなどIT業界の国内外の経営者・経営幹部を対象とした年2回の招待制のオフサイト・カンファレンスです。
最前線で活躍する国内外のスピーカー陣をお迎えし、2日間で業界の動向を把握すると同時に、質の高い経営者・経営幹部同士のネットワーキングの機会を提供致します。また、ビジネス以外にもレセプション・パーティ、ゴルフコンペ、スパなど楽しい時間を過ごしていただくよう工夫をしております。

via: Infinity Ventures Summit


率直にいって、このイベントを考えた人は天才だと思う。この「招待制」という甘美な響き。もちろんまじめにすばらしい仕事をする人が大半だとは思う。しかし「小金を持った幼稚な経営者」も「一部は」寄ってくるのだろう。そうした人間から継続的に金を巻き上げる仕組みを作る人間の才能には敬意を表する。そしてその挙句こんなことが起こる。

毎回いろんな乱痴気騒ぎを起こすIVS(インフィニティー ベンチャーズ サミット)ですが、さすがに今回は警察沙汰に近い状況になったようなのでピックアップするわけですけど。

 基本的には、高校生の修学旅行じゃあるまいし、羽根を伸ばしに札幌まで行った挙句に羽目を外してセクハラをしてしまうというのは大人としてどうなのかと思うわけですね。それは性的な意味も含めてですけれども。

(中略)

 ただ、経営者のネットワーキングをひとつのコンセプトにしている限りにおいては、やはりセッション開催中または翌日に不自然な株価を示す銘柄があるのもまた事実なので、そこはセクハラ同様参加者各位は襟を正していただければと願う次第であります。

via: IVS札幌でセクハラ・レイプ未遂騒ぎが勃発&インサイダー情報が乱舞: やまもといちろうBLOG(ブログ)


なんといわれようが「あの会社はIVSに招待されたらしい/されてないらしい」「僕が口をきけば、招待してもらえるよ」とかそんな気持ち悪い会話があちこちで飛び交っているんじゃなかろうか。

何度か引用した文章だが、再度引用しておく。


日本スタートアップ環境は極めて特殊である

そもそもスタートアップと言って良いのかさえ分からない。

それはこう言い表せる。


”変質的なまでの人物志向、つーかプロダクトなんてクソ食らえ!!”

via: 最近の起業家は気持ち悪い、そしてそもそも起業家ではない。

セレブはなぜセレブと呼ばれるか

2014-05-29 07:14

先日面白い動画を見つけた。


私が大好きなActors Studioでのジョージ・クルーニーの回。男性が質問する。オーディションで蹴られた時その役に本当は自分がふさわしいのだ、とどうやって証明できるか?

それに対するクルーニーの答えは

「証明なんかできない。俳優という職業は自分を売るセールスマンでもある。しかし他のセールスマンと違うのは売っているのが”自分”だということ。他に売るものはない。

だからオーディションで落とされる、ということは”自分が拒絶された”ということと同義だ。これは痛い。恥ずかしいし、そうした恥辱は一番つらい感情だ。

セレブはなぜセレブと呼ばれるか?それは他の人が避けるリスクにチャレンジするからだ。オーディションに行き拒絶されるのは辛い。痛い。しかしそのリスクをとって成功したものが祝福を受けるのだ(セレブレーション)

だから拒絶されても自分に自信を持ち続けなくてはならない。自信も売ることができるものの一つだよ。Good Luck」

俳優だけではない。新しいものを作る人もこうした「拒絶の恐怖」との戦いだ。(成功してもセレブとは呼ばれないが)

このActors Studioのおもしろいところは、映画の中でしか見ない俳優たちのナマの声が聞ける点。このビデオにこういうコメントがついているのもうなずける。

george clooney is a good man.

Nathalie Ramirez7 : Sharon Luongo

And sexy as hell.

via: ▶ George Clooney on Inside the Actors Studio on Being Yourself - YouTube



21世紀の帝国陸軍

2014-05-28 07:07

帝国陸軍について書かれた書物を読むと

「この人達は一体誰と戦っていたのか」

と考えることが多い。果たして彼らが殺そうとしていたのは敵なのか見方なのかわからなくなる。不愉快なほど頻繁に。

自らが作り上げた神話に「はまる」ことを再優先とし、いつのまにかその「幻想の維持」に全てのエネルギーを注ぎ込んでしまう、というのは別に我が国に限った話ではない。しかし彼らの特異な行動様式には首をかしげることが多い。以前私はこう書いた。

ここで先ほどあげた「信じる権利」を述べた「信念の論理」第一部 ウィリアム・キングドン・クリフォード に引用されている格言を掲げておく。

また、コールリッジによる有名な格言もある。

最初に真実よりキリスト教を愛する人は、キリスト教より自分の宗派や教会を愛するようになり、最後には何よりも自分を愛するようになる。

(熊とワルツを 付録A)

帝国陸軍の高級将校達は国よりも陸軍よりも命令を受ける兵士よりも戦闘の結果よりも何よりも幻想が支配する組織で出世し権力をふるえるようになった自分を愛していたのではなかろうか。虚構の幻想の中で美しく踊る自分の姿を脳裏に描いていたのではなかろうか。

via: 失敗の本質の一部


彼らはまず何よりも自分たちを愛していたのだと思う。帝国陸軍高級将校としての自分たちの姿を。それ故それを汚すものにたいして-特に「卑怯なふるまいをした」部下に-は自決を強要した。そうした態度は「帝国陸軍の憧れのまと」辻政信にしばしば見られた。


なぜ過去に自分が書いた文章を引用したかといえば、今朝この文章を読んだからだ。

そのことをいえば、社員以上に経営陣から危機感を感じたことがない。経営陣の危機感の欠如は、かねてから不思議でならないのだ。ソニーの役員を見ていて感じるのは、彼らは“ソニーの役員”を演じているだけで、“プロの経営者”の役割を少しも果たしていないことだ。

via: ソニー、なぜ“緩慢な自殺”進行?パナとの明暗を分けた危機感の欠如と、改革の学習経験 (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS


帝国陸軍の高級将校が「元帥は命令する」だの「驕敵撃滅の神機到来」とか言いいながら、間違った命令を下し負け続けたのはなぜか。それは彼らが「プロの軍人」ではなく「帝国陸軍の高級将校」の役割を演じていたからにほかならない。

そしてその伝統は皮肉にもかつて「世界中から尊敬されていた企業」のソニーに継承されているようだ。

彼らは「世界のソニー」という幻想を作り上げた。そして今やその幻想を維持することに全ての力を注いでいるように思える。彼らはおそらく誰もよりも「ソニー」を愛しているのだろう。常に革新的な製品をつくりだし世界から尊敬された企業としてのソニーではなく、SONYという4文字を。


2種類の感動

2014-05-27 07:00

来週はWWDCですね。僕は行けないけど。きっといろいろ驚くような発表があると思うので、今週は静かです。(関係ありません)

ここしばらく表のブログに書こうとして「デザインとは何なのか」について考えている。ヒントとなったのはこの言葉だ。

僕らの頭の中にあるイメージは、言葉でもなければ映像でもなければ音声でもないですよね。
それは絶えず蠢いている複雑で果てしない思考の連続で、一見膨大で捉えようのないものです。
音楽はもちろん、文学も、映画もダンスも料理も写真も、そいういうものの一部を体感できる何か別の形で具現化する行為なんじゃないかと思うんですよね。

で、ここからが面白いところで。
僕たちはその掴み所のないイメージが自分のイメージ通りに具現化されているところに出会うと、凄まじく感動するんです。
それこそ、お金なんかいくらでも出しちゃう。
この感動が価値なんですよね。

「そうそう!これこれ!」

っていう。

via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。


だからアーティストとデザイナーの間には共通する要素がある。デザインは問題を解決する。それは正しい。しかしそれだけではない。それだけなら同じように問題を解決できるWindows PCとMacの分布の違いが説明できない。

クリエイターの仕事は

「受け取る人の中に眠っている静かな不満への解決を形にすること」

だと定義しよう。前掲のミュージシャンは「お客様が”そうこれこれ”と思う音楽」を作り上げる。それはお客がもちろん自分では具現化できないし、そもそもそうした欲求不満を抱いていることすら自覚していない。しかしそれが形になって自分の目の前に現れると「これなんだよ」と感動するわけだ。

これが「デザインの本質」である。なんとかメソッドとか、なんとかストームとかは全部付加的なもの。この本質を磨くための手段でありWhatではない。

このプロセスはとても微妙なものであり、ともすればHowにながれ、ともすれば「偽りの感動」にすり替えられたりする。

私の世代の人間にとって「偽りの感動」といえばまず頭に浮かぶのがオウム真理教である。あの人達は麻原の姿に「これだ。これなんだよ!」と感動したのだろう。しかしそれは偽りだった。

もっとチープな例ではこういうのがある。

居酒屋、介護士、トラックドライバーなどの業界で、「甲子園」と呼ばれるイベントが人気だ。「夢をあきらめない」「みんなを幸せに」…どれだけ言葉が心を打ったかを競い合う

via: あふれる“ポエム”?!  - NHK クローズアップ現代


こうした「感動」はプロ野球の試合にでかけて、皆で同じ歌を歌い、メガホンを振り回すのと同じレベルにある。「甲子園」で前向きな言葉に感動する人はそれが「これだ。これなんだよ!」と思っているのだろう。

こうした「偽りの感動」と向き合い、それに流れることを避け「本当の感動」にまで到達するのは並大抵の努力ではできない。おそらくそのプロセスが

その自分のイメージとどれだけ向き合って、抜き取って、信じているかが、サウンドやパフォーマンスに反映されてきます。

このイメージの具現化率が高ければ高いほど、僕たちは感動します。
具現化率さえ高ければ、それこそ演奏のクオリティなんかは二の次です。

だから、僕が「金返せ」なんて思っちゃうライブっつーのは、この具現化率が低いライブです。
つまり、自分と向き合っていないパフォーマンスということですね。
だからいしはらさんの言葉を真似ると、

「自分のイメージをなめている人」

のライブは、ええ、客席から出て行きますよ。
自分をなめるってことは、つまりお客さんをなめるってことですもんね。

via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。


ここで語られていることなのだと思う。


Surfaceの間違い

2014-05-26 06:44

何度か書いていることだが、少し具体的に書こうと思う。

Surface Pro3の発表で、Panos Panayは繰り返しこう強調した。これがあればTabletとLaptopを買う必要はないんだよ、と。

しかし彼は間違っている。高尚な言葉では説明できないので具体的に家庭での使い道を書いてみよう。

彼は自分のプレゼンで娘の写真を使うのが大好きだ。気持ちはよくわかるぞ。

さて、Panosは当然自分用にSurface Pro3を使っているのだと思う。さて問題です。では娘は何を使うのか?まさか自分のSurface proを「これ1台あれば2台はいらないんだよ」と貸し与えるわけではあるまい。仕事できなくなるもんね。

結局2台買うことになる。もちろん娘にSurfaceを買い与えれば「将来」PCを新たに買い足す必要がない、とはいえる。しかしそれは何年後だ?

少し前にPC上のFlashで動くGoromiTubeを作った。それを使っていて痛感したのは

「こういうだらだら見るディスプレイは別でなくてはならない」

ことだ。PCはちょくちょく仕事で使う。だらだら情報を流すディスプレイはそれと別でなければ成立しないのだ。

つまり「機能的に両方の使い方をカバーできる」のと「2台ではなく1台ですむ」というのは関連はしているが独立の事象なのである。これがMicrosoftが理解しない(あるいは理解しようとしない)事柄だ。

GoromiTubeをPCが必要なソフトではなく、iPad上のアプリにしてから使い方ががらっと変わった。自分が行く所どこへでも持っていけるようになったのだ。全く自発的に情熱をもって洗濯物をたたむとき、同じような熱意をもって洗濯物をほすとき、私はiPadを持ちそして音楽を流す。同じ用途にPCを使おうとは思わない。

実際Panos家ではSurfaceをどうやって使ってるんだろうね。彼はそこから何かを学ばないのかな?


いくつかの断片

2014-05-23 07:04

今日はいくつかの断片になる予定。

まずこのニュース。

当初の規約では、投稿データの著作権をすべて同社に無償で譲渡し、ユーザーは著作人格権を行使しないと定めていたが、「ユーザーが作ったオリジナルのデザインを、ユニクロが無断で量産して販売できてしまう」「自分のデザインをユニクロが勝手に改変して販売することを許す内容になっている」などと批判が起きていた。

via: 「UTme!」規約改正 「著作権はユーザーに帰属」と明記、「デザイン返却しない」は削除 - ITmedia ニュース


ユニクロというのは何かと物議をかもしだす企業だから、、とも思うが、何より不思議なのは

「なぜこうした”お前らが書いたものは全部こっちのもの”式の間違いが繰り返されるのか」

という点にある。古くはmixiのそれ(ちなみに私はそれが原因でmixiを退会した。今から考えると正しい判断だったと思う。ちょっとずれた意味でだが)からfacebookもなにかやったことがあるようだし、Gooとかも聞いた気がする。

こういう事を書けば「炎上」するのは明らかなのになぜ繰り返すのだろう。私にはそれがとても不思議に思える。

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ほとんどの会議スペースに壁を設けず、参加者は漏れ聞こえる情報から刺激を得ているという

via: イノベーションに制度はいらない--チームラボ 代表 猪子氏 - (page 3) - ZDNet Japan


チームラボという会社がある。ユニークな存在であることは間違いない。今の会社に来るとき平行して応募していた。

こんな「学歴も若さもない」人間に最終面接までしてもらえることになっていた。しかしいくつか「気になる点」があった。

ひとつは面接してくれた人たちが共通に持っていたある「言葉」なのだがこれについては書かない。もう一つは採用面接もこの記事にあるようにしきりのないテーブルで行われていた、という点だ。

「隣から漏れてくる言葉から刺激を受ける」はいいと思う。しかしこちらは応募していることはできるだけ秘密にしておきたいのだ。今働いている会社にバレたらどうなる。しかしあの「採用面接」ではチームラボの誰もが「ああ、あの人応募しているのね」とわかってしまう。

こうしたユニークな商売で収益を上げていることは素晴らしいと思う。しかしあの採用面接方法だけはなんとかしたほうがいいのではないか。あと面接官が共通して持っていた「言葉」もね。それを何とかしない限り「日本ではユニークと思ってもらえる会社」で終わると思う。

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お客様の払うお金、というのは 楽しみやよろこびに代表される、心の充足を得るため。
それを頂いてなにがしかの芸を提供する我々は、100%お客様にすり寄っては 芸の発展もないしそれはただの隷属だし。かといって100%自分の言いたいこと・表現したいことだけではただのエゴの発露だしな。
この100%と100%の間に絶妙なポイントがあるのだろうし、そこを探すのがまた我々の仕事なんだろうしのう。

via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。

僕たちはその掴み所のないイメージが自分のイメージ通りに具現化されているところに出会うと、凄まじく感動するんです。
それこそ、お金なんかいくらでも出しちゃう。
この感動が価値なんですよね。

「そうそう!これこれ!」

っていう。

via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。


この文章自体は音楽について書かれているのだが、ここで述べられていることは「プロダクトデザイン」にもぴったり当てはまる。

「お客様の声」どおりの物を作るのは間違っている。「俺はこれがいいんだ」というだけのものを作るのも間違っている。

お客様が何に"Wao!"といってくれるか?それは買い手自身が全く気がついていない不満。かゆいところ。そこを見事につかれたときにWao!と思うのだ。

ここに書いてあることは、もう少し考える必要がある。


なぜ君はモテないのか

2014-05-22 07:27

昨日こういうTweetをした。

Surface Pro3のプレゼンを見ている。この違和感をどう言い表そう。 勉強もできる。スポーツテストの数値もすごい。なのに全然女性に持てない男が「前の模試より偏差値が5アップ。50m走のタイムも0.3縮みました!」と一生懸命アピールしているようなもんか。

via: Twitter / grgr56: Surface Pro3のプレゼンを見ている。この違和感をど ...


あちこちのレビュー記事を読んでみると、概ね「確かに前作より良くなっている。誰か買ったら?」という反応。

プレゼンテーションの冒頭、こういうシーンが映し出された。

みんなが使っているのは。。


記者席に並んでいるのはMac Book Airの嵐。

まず考えるべきなんだよ。なぜこれがWindows PCの列じゃないのかを。Microsoft流に考えれば、Windows PCのほうがはるかに種類も多いし、安いし、アプリケーションの数は比較にならないし、「優れた製品」だというのは疑いようがない。だったらみんなWindows PCを使うはずだろう?世の中のPCのシェアを考えれば最前列に並んでいるジャーナリストが3人共Mac Book Airを使っているなんてのは、Appleのステマ以外に起こりえないはずだ。

なのに誰もMicrosoftとつきあってはくれない。

このプレゼンでは繰り返し「ラップトップとTabletを両方買うのは馬鹿げている。Surface Pro3なら一つで大丈夫だ!」となんども繰り返し語っている。

彼はなぜ自分がモテないのかわかっていない。

In short, the iPad was a hit because it didn't have all the features of a full-blown MacBook. That allowed the iPad to be smaller, lighter, and cheaper than Apple's PCs. But more importantly, it actually created a better user experience for people who are not power users.

via: What Microsoft doesn't get about the tablet revolution - Vox


「機能が多いことはいいことだ」というのは我々の左脳の奥底に宿っている固定概念である。しかしそれは間違っている。Less is moreなのだ。しかし哀れなMicrosoftはそれをわかっていない。

一年後にはおそらくSurface Pro4が発表されるだろう。その時最前列に並んでいるジャーナリストたちがつかっているのはMac Book AirかそれともSurface Pro3か?当然Surface Pro3になるはずだ。だってこれがあればTabletはいらないし、重量だってMac Book Airよりはるかに軽い。さらには今日の記者会見でみんなにプレゼントした!

Microsoftは本気でそう思っているかもしれない。


Microsoftの意志とは

2014-05-21 07:13

Microsoftが夏の恒例イベントSurfaceの発表会をやったらしい。


これはなかなかすごいビデオだ。出だしはどこか(Apple原理主義者の私にとっては)Mac Proのビデオを思わせる。しかしこの背景の照明はそのあと本編になんの関係も持たない。

さらにはこれをみても「ふーん。なんだかPro2よりよくなったのね」ということはわかるが、「ををこれはすごい。買おう」という気に全くならない。

I hate to be a “Downer Dave” here, but this still does not tell me what I can do with it. It doesn’t reach out to me.

via: Microsoft’s Surface Pro 3 ad


この感想と全く同感だ。つまりスペックアップはわかるがこれが何なのか。Microsoftは何を売り込もうとしているのかがわからないのだ。USB3がついたことがすごいんですか?これに比べればまだ初代Surfaceの「なるほど、Keyboardがすごいといいたいんだね」のビデオのほうがマシだった。それに同意するかどうかは別として何をしたいかはよくわかった。


そのうち表のブログに公開するがDesignとはIntentのこと。つまり意図である。これはこういう使われ方をするために作ったものだ。そして発表会の他の写真からするにMicrosoftの意図というのは

「Mac Book AirよりいいPCを作りました!」

ということなのだと思う。

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The Surface Pro 3 vs. Apple's MacBook Air Sarah Tew/CNET
via: Microsoft: Surface Pro 3 will replace your laptop - CNET


何度か書いたことだが、Microsoftの基本理念とは「敵をみつけてやっつけろ!」だそうだ。前にはiPad よりいい、と一生懸命言っていたがそもそもTabletを使う人はだれもWindows RTなんかに興味を持たないという事実にようやく向き合うことにしたのだと思う。だから以前から噂のあった「小型版Surface」はキャンセルになった、と。

あれこれ試行錯誤の結果、Surfaceは「軽くて安いラップトップ」になることにしたのだろう。それが前述の広告動画に繋がるわけだ。

しかしあれだよね。そう比べるなら、キーボード付きの状態で重さを比較するべきだよね(それでもSurfaceのほうが軽いらしいが)結局Windows8とそれを搭載するPCは

「タブレット的な使い方もできるPC」

という路線に落ち着いていくのだろう。そうすれば誰も消費者が望まなくても企業や自治体から一定数の需要は見込めると。

  • 佐賀全県立高がタブレット導入(今年度より/5万円自腹/強制)
  • 機種は富士通の性能バランスの悪い低容量なArrows Tab
  • 疑問、質問への回答は的外れ+テンプレ返信
  • 地元企業「学映システム」一社応札、恒久的に金が流れる仕様
  • via: タブレット強制導入のICT利活用教育が予想通りひどい - BTOパソコン.jp


    こうやって収益を上げていくのもひとつの方法ではある。


    成功者はかく語りき

    2014-05-21 07:11

    毎度のことではあるが「大ヒット」を飛ばした人間はドヤ顔で「成功する秘訣」について語ることができる。SonyのCEOだってかつては他の会社の展示会で講演を頼まれることだってあったのだ。

    「アナと雪の女王」が大ヒットである。ディズニー久しぶりの大ヒットと言ってもいいだろう。かくしてディズニーの偉い人はこう語ることができる。

    この大ヒットの立役者がディズニー・アニメーション・スタジオのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるアンドリュー・ミルスタイン氏だ。

     彼は同社の組織体制を従来のトップダウン方式から、徹底した現場主義体制へ大改革し、近年のディズニー・アニメーション快進撃の礎をつくり上げたキーパーソンでもある。ミルスタイン氏によると、ヒットを生み出すチームを築きあげるまでには、3つのポイントがあったという。

    via: 『アナと雪の女王』大ヒット、ディズニー制作現場の裏側 (プレジデント) - Yahoo!ニュース BUSINESS


    しかしこの「ディズニーの大躍進」は「ピクサーの没落」の少し後に起きているという事実に注目したい。もちろん2つの事象はたまたま同時期に起きたのかもしれない。しかし私はそこになんらかの因果関係を推察するのだ。

    「メリダとおそろしの森」というひどい作品があった。あの作品は本来アナと雪の女王くらいになるはずではなかったのか。過去のピクサーの作品クオリティからいけばそうなったはずだ。

    もちろん買収した企業を全く生かせないなんて話は世の中にあふれている。であるからピクサーを実質的に解体し、そのエッセンスを自分の中で活かしたディズニーの手腕は活目に値する。

    そう思いながら、PixarのUpcomingのページを見てみれば、、私が勝手に「キャンセルされるだろう」と思っていたInsideoutはどうやら具体的になってきたようだ。こうした「ディズニー本体で取り組むには冒険的すぎる試み」や「過去の作品の続編」しかもうPixarには許されないのかもしれない。


    神秘のAsiaの巨人達

    2014-05-19 07:24

    先日面白い記事を見つけた。主たるトピックは「イノベーションを起こす組織はどうあるべきか」というものであり、筆者の方には悪いがその結論自体にはあまり新しいところがない。

    では何が面白いかというと、米国の「転職会議」みたいなサイトでのサムソンの評判だ。

    There’s a web site called glassdoor.com that there lets workers review how their company treated them. Here’s how some Silicon Valley employees of Samsung (both current and previous) describe the work environment: 

    ·      The management and company culture are notorious bad. They exploit employee to contribute patents [created by the individual] to the company.

    ·      …this company discriminates against the non-Koreans of the workforce.

    ·      From HQ, the very hierarchical culture gives little respect and room of freedom to lower level engineers.

    via: In the Stream — Featured Article: The Culture of Innovation in the Smart Phone Industry


    さもありなん。(私はサムソンで働いたことはないけどね)という言葉が並んでいる。さらにおもしろいのはこの「感想」を引用した著者の次の言葉である。

    I was struck by the above employee posts because my experience working for Lexus at Toyota Headquarters in Torrance, California was similar in some ways.

    via: In the Stream — Featured Article: The Culture of Innovation in the Smart Phone Industry


    この後に続く文章も面白いが、全部引用はしない。こちらも実に頷ける内容だ。(トヨタ様とは働いたことがあるから、こちらには少し自信をもってそう言える)

    さらに興味深いのは

    こうした「アジアの巨人の◯◯共」が少なくとも商売の面ではものすごく成功していることだ。

    それがあるゆえ、トヨタもサムソンもおそらく今後数十年(あるいはソニーのようにそれが滅亡するまで)変化しないだろうと思う。なんだかんだ言っても彼らは儲かっている。それ故常に改善することはあっても、ドラスティックな改革は起こりようがない。

    このブログでも「惑星トヨタ」の奇妙な風習、奇妙なロジックについては何度か言及した。太陽系第3惑星の上に住む人間からみると、他の惑星の風習というのは理解ができない。おそらく韓国でも「惑星サムソン」という表現を使う人もいるのではなかろうか。彼らのやることなすこと全て「イノベーションを殺す」ためにやっているとしか思えないことだ。少なくとも教科書に書いてある「イノベーションを起こす組織はこうでなくてはなりません」とは全て反対の事をやっている。

    なのに

    彼らはものすごく「成功」しているのだ。

    これは一体どういうことだろう。

    もっと言えばAppleも「自由闊達に意見を戦わせる」といったたぐいの「イノベーションを起こす組織はこうでなくてはなりません」とは違うように聞こえる事が多い。ではなぜ彼らは素晴らしい製品を作りだせるのか。こうした疑問に対する答えにはまだお目にかかったことがない。

    私が「もう年寄りは会社に来るな」と言われるようになったら、そのことについて調べて本でも書くか。いや、生活を支えるためにすき家でバイトでもしているかもしれないが。



    結果を説明するアナリスト

    2014-05-16 07:19

    人間は年をとることによって賢明になるかどうかは私にはわからないが、いくつか「無駄なこと」を避けるようになる。

    世の中にはアナリストという肩書が有り、何かをしたり顔で解説する。しかしそうした言説はほとんど全て(何事にも例外はあるだろう。私は知らないが)戯言である。

    Worth revisiting this vintage 2009 claim chowder: “Why the Japanese Hate the iPhone”.

    via: Daring Fireball: The iPhone and Japan


    日本の携帯電話(スマートフォンではないよ)におけるiPhoneのシェアが1/3を超えたのだそうな。電車の中でみていてもカバーはいろいろだが、中にあるのは多くの場合iPhoneである。

    でもって2009年(たった5年前だ)には「日本市場でiPhoneは成功しない。日本市場にsayonaraしなくちゃいけないかも」と多くの人がまじめに論じていたのだ。

    それが正しい解説かただの寝言かは別として、こういう事を書いてお金をもらえる職業というのはとてもうらやましく思える。

    ---

    話は少しかわる。

    NHKの高校野球中継の解説者を20年以上にわたって務め、赤銅色に焼けた顔からこぼれる真っ白な歯で爽やかな解説をすることでも知られていた。

    via: パナソニック元役員、1万人リストラ担当の「戦犯」、高校野球監督就任で批判続出 (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS


    この人はパナソニックで専務まで出世し、首になったのだそうな。そして首になったあとはどこかの高校野球の監督になった、と。

    こうした例は珍しいことではない、というかそこら辺に存在している。日本社会における「渡世術」にとても長けている人たちだ。企業人としての能力がどうだとか部下を扱うすべに長けているとかは関係がない。

    なんの根拠もなく書くが、寝言を並べてお金をもらえる「アナリスト」というのもそうした「渡世術」に長けている人たちではなかろうかな。


    iNote

    2014-05-15 07:36

    よもやAppleがそんな名前を使うことはないと思うんだけどね。

    5.5インチ的な何か

    引用元:9 to 5 Mac

    これは「噂されている5.5インチ的な何か」を形にするとこうなります、というものだ。依然として5.5インチ的な何かについてはほとんど情報がない。(それを言えば4.7インチ的iPhone6も、元をたどれば極めて少数の情報に行き着くように思うが)

    これは一体なんなのだろう?iPhoneなのだろうかiPadなのだろうか。それともそれらと違う別の名前のものなのだろうか?謎は深まるばかりでございます。

    もう一つの問題は、果たしてこれはどのような解像度を持つものか、という点だ。

    Of course, my whole attitude will change if they do the 3x multiplier thing being discussed in another post this morning, or if the 4.7″ and 5.5″ versions have the same resolution: a larger screen without the ability to display more information on that screen is utterly pointless.

    via: Crude 3D-printed mockup compares size of monster 5.5-inch iPhone 6 to iPhone 5S | 9to5Mac


    4.7インチのiPhone6は、既存のiPhone5と同じだけの「プログラム的な画面解像度」ではないかという情報がでてきた。簡単にいえば、ホーム画面に並ぶアイコンの数は同じではないかというものだ。それはそれで意味を持つのだが(Safariとかムービーの再生は大画面のメリットを享受できる)同じ方法で5.5インチまでカバーする、というのはこの人が言っているように全く意味を成さないように思う。

    であればますますこの5.5インチ的な何かはiPhoneではなくiPadではないかという思いが強くなる。画面の縦横比は16:9ではなく、4:3なのではないか?であれば、プログラム的には既存のiPadと同じように扱うことができる。いやこの大きさでPadはないだろう、と言われればiMemoとかiParseとか、、

    もう一つ理解できないのは、この「5.5インチ的な何か」について情報が全くない点だ。少なくともiPhone6については情報が出始めているのに。考えられる理由として

    ・開発はiPhone6より2ヶ月以上遅れている(そしておそらくはリリース時期も)

    ・開発から製造まですべて米国内で行う。(少なくとも中国では行わない)

    ・実は存在しない。

    Mac Proが事前に噂のかけらもでてこなかったことを思い出してほしい。米国内ですべて(というか少なくとも最終的なアセンブリーは)完結させられれば、あのような秘密保持が可能になる。Foxconnから金型の写真がでてくるなんてことはないのだ。

    いや、楽しい。そろそろ4Sのバッテリーがへばってきた私は次に何を買おうかね。


    Curious case of iPad Multi-task

    2014-05-15 06:48

    iPadにマルチタスクが導入されるかもしれないのだそうな。

    Appleのソフトウェアの動向の予測にかけては数々の実績がある9to5MacのMark Gurmanが、AppleはiOS 8で画面分割とマルチタスクを開発中だと報じた。この画面分割機能は最近のSamsungタブレットやMicrosoft Surfaceのものに似ているという。

    via: Apple、iOS 8でiPadにマルチタスクと画面分割を導入するらしい | TechCrunch Japan


    信頼と実績のMark Gurmanの報道だから多分正しいのだろうし、どれほど有効なのかは興味深い問題としてiOS8にそうした機能が搭載されるのは理にかなっている。

    私の感想はこのサイトの意見と全く同一だ。

    Sounds cool. I’m very curious to see how you get into (and back out of) this mode, though. It’s easy to say you want to see two apps side-by-side on the iPad. It’s not easy at all to implement such a feature without losing the wonderful can’t get lost/can’t get confused about where you are or how you got there simplicity of the iPad today.

    via: Daring Fireball: Mark Gurman: Split-Screen iPad Multitasking in iOS 8


    「マルチタスクだからいい」とか世の中そんな簡単な話ではない。それが「できない」ことによって得られているメリットは大きいのだ。さて、ここらへんをAppleはどうやってデザインしてくるのだろうか。Apple原理主義者としては、Windows8でMicrosoftがやったような真似だけはしないでほしい、と願っている。




    日の丸起業家達

    2014-05-13 07:19

    いいかげんなイベントの煽り文句にいちいちケチをつけている場合ではないと理屈では理解できているんだが。

    ディスカッションには、GMOインターネット代表取締役社長の熊谷正寿氏、ディー・エヌ・エー創業者の南場智子氏、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏、そして衆議院議員内閣府大臣政務官の小泉進次郎氏の4人が参加。

    via: 10年後に生まれるイノベーションは?--GMO、DeNA、CAトップと小泉議員が徹底議論 (CNET Japan) - Yahoo!ニュース BUSINESS


    この顔ぶれをみて「ほほう。日本の起業家もなかなかすごいなあ」と思える人がたくさん存在している、という事実には驚かされる。っていうかこれは何かの冗談か?

    ITだイットだといったところで、日本のそれらは結局「これからすごいぞ」という段階から抜け出していない。かくして「過去のすごいぞ」は安泰である。

    少なくとも日本テレビ内の意識は、経営層も含めて現状維持を良しとしていない。テレビがインターネットメディアに可処分時間を奪われているという認識は持っていますし、地上波だけで右肩上がりの成長が望めるわけではありません。ですので、長期的な将来を見据えて今から動いていかなければ、手遅れという状態になりかねません。

    現状に甘えていては、長期的には未来を創る40代以下の人達やスポンサーから「そっぽを向かれる」という危機感を持っています。

    via: キーマンに訊く。日本テレビはなぜ動画配信に挑むのか?(前編)(大元 隆志) - 個人 - Yahoo!ニュース


    一つ書いておくが、このインタビューを受けている人はなかなかできる人だと思う。TV局の一員として無難でありながらちゃんと状況を認識している様子が見え隠れする。

    とはいえ会社全体でみれば「将来のためには今からなんとかしなければ」というぐらいの「危機感」の持ち方なのだろう。個人的には地上波の民放をほとんど見なくなって久しいのだが、これはまだまだ「例外」と見られているのだろうかな。

    雑誌という媒体が急速に衰退しつつあるようだが、確かにTV局が倒産とか身売りとかいう話はあまり聞かない。新聞もあーだこーだ言われながらどこも発行停止とかオンライン版に移行とかは聞かない。

    良いか悪いかは別として、この国はこうしてゆっくりと動いていくのだろう。そして「起業家」たちよりは「起業家をダシにして商売をする」という業態が栄え続けるのではなかろうかな。



    敗軍の将

    2014-05-12 08:07

    ここ数ヶ月間で、何人かの「敗軍の将」をみることになった。まずは「現代のベートーベン」氏。次に理化学研究所の小保方氏、そして最新がこの人である。

    【全て私が悪いです】

    メディアで発言する自分の言葉に自分が洗脳を受けていき、周りを取り巻く女性たちに逃げ、全てから一時的にでも解放されたいがために飲むアルコール。
    この1か月間も日夜、突き抜けきってしまおうと思って行動しては迷いを生じの繰り返し、行動原理を失っていき、とうとう限界に達しました。
    今までの行動エネルギーではもう動けないことを確信しました。
    酒と見栄と女に狂った典型的なアホ経営者です。
    全て私が悪いです。
    経営者の反面教師の鏡だと思います。

    via: 与沢翼からご報告します。 | 与沢翼オフィシャルブログ


    何度か電車の中の広告で見たことがある人だ。秒速で一億稼ぐ、とかなんとか。とはいっても何をやっているのか今ひとつよくわからない。あれこれ探してみるとどうやら「きわどい」商売をしていたようだ。

    この章、かなり面白いです。普段ウシジマくん読んでない人もぜひ読んでみてください。作中で与沢翼(作品内では天生翔)はこのように表現されています。

    丑嶋「あいつらがやってんのマルチ商法だろ?」

    戌亥「どーかな?丑嶋くん。情報を高額で売ってるみたい。広告の打ち方もキワドイね。」(中略)

    戌亥「基本、マルチと同じ論理で、天生翔は自分自身をアイコン化して、セミナーやパーティーとかで表に顔をさらけ出して稼ぐとこが、前の世代と違うところかな。」

    戌亥「自分の成功体験をみせつけて、あこがれを抱いた連中に、かなり高額な情報商材を売っている。」

    戌亥「天生塾で成功できるのはごく一部で、他はどんどん高い商材を買わされてパンクするやつもいるってよ。」

    via: 与沢翼とポーカーしてきたので写真うpするwwwww : IT速報


    そしてこの人の事業は破綻した。しかし驚いたのはその「負けっぷりの良さ」だ。これには正直感心した。もちろんこれを含めてすべて「今までの路線の一環」と見ることもできるわけだし、世の中「良い話」にはそれくらいの姿勢で臨むのが正しいと思うが。

    【際限なき欲望を満たし続ける先にある虚しさと歪んでいく思考】

    欲は、満たせば満たすほど増大していきました。女性との交際が
    増えれば増えるほど性欲は増し、そして思考は歪んでいきました。
    食欲も睡眠欲も、地位欲も名誉欲も、金銭欲も、容易に満たされた
    ものは、歪んだ形でさらに増大していきました。

    ただ、一点、間違ってはいけないのは、豊かになること、素敵な
    パートナーを得られること、世界を見られること、幸せになれる
    ことは、大切なことです!

    via: これからの私 | 与沢翼オフィシャルブログ


    私が同じことをいっても「なんの説得力もない」のだが、実際に体験した人がいうと重みがある。とりあえずダイエットし、頭を丸めて「教祖」になってはどうだろうか。これだけ実体験に基づいた「教え」を語ることができる教祖は多くないと思う。

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    自己正当化の先にあるもの】

    それが今回の私の帰結です。自分は正しいと思い込んだ時点で、
    人生は負けているのだと確信しました。

    死ぬ最後のときまで、改善の先は、常にある。

    それが人生なんだと思います。だから、自分のやり方や考え方が
    一度でも絶対に正しいと思った私は、もうその世界観の中で、
    その時点で負けが決まっていたんだと、今になって、わかります。

    via: これからの私 | 与沢翼オフィシャルブログ


    この言葉には個人的に頷かざるを得ない。半世紀を(ものすごく選択的に)振り返ってわかることだが、自分が正しい、これで自分もなかなかのものだ、と思った時足元にはぽっかり穴が空いている。例外なしに、だ。

    弁護士によると、小保方氏は「たまたま1つだけできたのではなく、幾つも作っている。何度も見たし、他にも見た人がいる」と説明。論文の誤りとSTAP細胞の有無は「別次元の話」と主張しています。

    via: 小保方氏が会見、STAP"真実"と強調 - LINE NEWS


    これらの言葉を見ると、与沢氏は明らかに小保方氏とは違った人間であることがわかる。(ベートーベンは論外)それどころか小保方氏を持ち上げ、そしていまは知らんぷりを決め込んでいる「博士様達」より与沢氏の言葉のほうに耳を傾けたいとすら思う。これが2ヶ月後には

    「己の不明を恥じます」

    になるかもしれん。そうなったとしても先ほど引用した氏の言葉は胸に刻んでおこう。


    非業務コミュニケーションの「効率性」

    2014-05-02 07:39

    というわけで新年度である。キックオフである。飲み会である、という記事があれこれの議論を巻き起こしている。元記事の人が主張しているのは「チームビルティング=飲み会はいかがなものか」ランチでいいではないか、というものである。

    論点はいくつかあり

    まず「ご飯は一人で食わせろ」派

    飲み会が嫌だっていう人と同じぐらいランチが嫌だって人もいるので結局問題解決してない

    via: はてなブックマーク - 「飲み会」を捨てたチームビルディング | サイボウズ式


    次に「飲み会でいやなのはタバコだ」派。

    タバコさえなければ飲み会でも問題はない

    via: はてなブックマーク - 「飲み会」を捨てたチームビルディング | サイボウズ式


    はてまた「そもそも仕事のコミュニケーションは仕事中に行えばよい」派。

    いらん。あほか。相手をどう知ろうが仕事には関係無い。必要な情報伝達できればそれで仕事は回る。馴れ合いと身内化を欲しがるのをやめな。

    via: はてなブックマーク - 「飲み会」を捨てたチームビルディング | サイボウズ式


    私がここで語りたいのは最後の意見についてだ。多分こういうことをいう人は、こういう仕事しかしていないのだと思う。「これをやれ」「やりました」というやらされ仕事だ。

    というか多分先日行われた「安倍、オバマお寿司ミーティング」もそんな様子ではなかったかと思うのだ。

    オバマ氏は外交辞令や会談でのジョークなどを好まず、本題だけを話したがることで知られる。昨年2月に訪米した安倍首相との昼食会でも、バイデン副大統領らがワイングラスを傾ける中で、オバマ氏の前にはミネラルウオーターの瓶だけが置かれていた。「彼はビジネスライクだけど、それは仕事をするという意味では別にいい」安倍首相は最近、周囲に淡々とこう漏らした。

    via: 安倍首相がオバマ大統領来日について愚痴る 寿司屋に入る前と出る後で表情に違いも


    これもひとつの仕事のやり方である。こういうのは個人のスタイルの問題ではあるのだが、オバマの業績が今ひとつ冴えないのもこんなところに根本的な問題があるのではなかろうか、と思ったりする。

    歳を重ねるごとにわかることだが、人間は所詮感情の動物である。合理性だの論理的だのというのは99%の場合自分の感情を正当化するための手段でしかない。

    確かにジョークだの世間話はすっ飛ばし仕事の話をバシバシ進めるというのは一見効率的ではある。しかし本当にそれが「効率的」かどうかについてはあまり自信がない。というかそれでは結局「やれ」「やりました」で終わるのではなかろうかな。


    とはいえ伝統的日本企業の「コミュニケーション=飲み会」文化に辟易しているのも確かだ。というか長年疑問に思っているのだが

    「退屈な演説を黙って3時間聞き続ける」

    のがなぜコミュニケーション活性化につながるのかどうしても理解ができない。結局私の意見に一番近いのは

    楽しみ方に幅があるBBQを業務時間内、15時ころからやるのをオススメ。定時には一回締めて、飲みに行きたい人は飲みに行けばいい。楽しみ方に多様性がありながら大枠では同じ方向を向く、というのが大事。

    via: はてなブックマーク - 「飲み会」を捨てたチームビルディング | サイボウズ式


    それが業務上に必要なことであるならば、業務時間に含めるべきだし費用は会社が持つべきだ。これは至極真っ当な意見だと思うのだがどうだろうか。

    今手元にないのだが、G.M.ワインバーグの本にも「ある国では会社持ちで、ランチかおやつを出す習慣がある」と書いてあったような。こういうふうに何度も引用することになるのでワインバーグの本は侮れない。



    Much Larger yet Same Volume

    2014-05-01 07:11

    iPhone6が大きくなったって?誰がそんなことを言っているんでしょうか。iPhone6はiPhone5Sと同じ体積により大きい画面、そしてより多くの楽しみを詰め込んだ全く新しいiPhoneです。

    というのは私が考えるiPhone6のセールスメッセージである。こういうことだ。iPhone5Sのサイズと体積は

    123.8mm ☓ 58.6mm ☓ 7.6mm = 55,136mm3

    これに対してiPhone6(噂)

    138mm ☓ 67mm ☓ 6mm = 55,476mm3

    この計算だと0.6%iPhone6が大きいのだが、そこは角を丸くするとかなんとかで体積を削る。するとぴったり「同じ体積」になるわけだ。

    噂が正しければiPhone6は大層薄いらしいのだが、それは「そうでなければならなかったから」である。Appleは5Sと同じ厚さにしてバッテリー駆動時間を増すこともできたはずだ。この薄さにして例えば今よりバッテリー駆動時間を2倍にするとかいったらすごいことだがさすがにそれはムリだろう。

    とこのように全く根拠のない情報だけでこれだけいろいろなことを断言できるのが狂信的なApple原理主義者というものである。いや、楽しい(自己満足)

    というわけでiPhone6(4.7inch)についてはあれこれ情報がでてきているのだが、5.5inchは一体どんな格好で、そもそもどんな製品なんだろうね。