日本のベンチャー業界の気持ち悪さ

2014-05-30 07:17

「日本のベンチャー」が気持ち悪い、といっているのではない。まじめに素晴らしい取り組みをしている会社を私の回り(とても狭い範囲だ)だけでも2−3はあげることができる。

気持ち悪いと言っているのは

「日本のベンチャー業界」

である。今まで何度も書いたことだが、この嫌悪感はなんなのだ。それは先日書いたような日本特異の「帝国陸軍症候群」かもしれない。勝手に自分たちで「業界」やら「しきたり」を作り、それにハマる度合いでお互いをたたえ合う、というやつだ。そんな彼らが作った気持ち悪い「制度」の一つがこれなのだろう。

「女帝」。

日本のスタートアップシーンに関わりのある人であれば「女帝」と呼ばれる人物の存在を耳にしたことがある人は少なくないであろう。それどころかスタートアップシーンの中心にいたり、長らくその業界にいる者にとってはお馴染みの存在といえるかもしれない。

特に最近、スタートアップ界隈に足を踏み入れた方にはこう助言しておくと良いかもしれない。

先ず、奥田女帝を攻略せよ 。

via: スタートアップ・ビギナーの諸君:先ず、『女帝』奥田浩美を攻略せよ | The Startup


「スタートアップ界隈」では「女帝」にお近づきになることが必要なんだそうな。こうした「内向きに勝手につくりあげたしきたり」は古くはヤクザの挨拶に似ている気がする。

でもってその「スタートアップ界隈」の人が年に一度集まるカンファレンスがあるのだそうな。

Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS) は、「無限の可能性をもつベンチャー企業を生み出す場・集まる場」という意味を込めたインターネット、モバイル、ソフトウエアなどIT業界の国内外の経営者・経営幹部を対象とした年2回の招待制のオフサイト・カンファレンスです。
最前線で活躍する国内外のスピーカー陣をお迎えし、2日間で業界の動向を把握すると同時に、質の高い経営者・経営幹部同士のネットワーキングの機会を提供致します。また、ビジネス以外にもレセプション・パーティ、ゴルフコンペ、スパなど楽しい時間を過ごしていただくよう工夫をしております。

via: Infinity Ventures Summit


率直にいって、このイベントを考えた人は天才だと思う。この「招待制」という甘美な響き。もちろんまじめにすばらしい仕事をする人が大半だとは思う。しかし「小金を持った幼稚な経営者」も「一部は」寄ってくるのだろう。そうした人間から継続的に金を巻き上げる仕組みを作る人間の才能には敬意を表する。そしてその挙句こんなことが起こる。

毎回いろんな乱痴気騒ぎを起こすIVS(インフィニティー ベンチャーズ サミット)ですが、さすがに今回は警察沙汰に近い状況になったようなのでピックアップするわけですけど。

 基本的には、高校生の修学旅行じゃあるまいし、羽根を伸ばしに札幌まで行った挙句に羽目を外してセクハラをしてしまうというのは大人としてどうなのかと思うわけですね。それは性的な意味も含めてですけれども。

(中略)

 ただ、経営者のネットワーキングをひとつのコンセプトにしている限りにおいては、やはりセッション開催中または翌日に不自然な株価を示す銘柄があるのもまた事実なので、そこはセクハラ同様参加者各位は襟を正していただければと願う次第であります。

via: IVS札幌でセクハラ・レイプ未遂騒ぎが勃発&インサイダー情報が乱舞: やまもといちろうBLOG(ブログ)


なんといわれようが「あの会社はIVSに招待されたらしい/されてないらしい」「僕が口をきけば、招待してもらえるよ」とかそんな気持ち悪い会話があちこちで飛び交っているんじゃなかろうか。

何度か引用した文章だが、再度引用しておく。


日本スタートアップ環境は極めて特殊である

そもそもスタートアップと言って良いのかさえ分からない。

それはこう言い表せる。


”変質的なまでの人物志向、つーかプロダクトなんてクソ食らえ!!”

via: 最近の起業家は気持ち悪い、そしてそもそも起業家ではない。