爆速はいいけれど

2014-06-12 07:26

Yahooは爆速なのだそうな。Google Readerが廃止されるというニュースが流れたあと、こんな記事を読んだ。

多くのネットユーザーが話題にした、Googleリーダーの終了(2013年7月1日予定)。そのニュースが日本に伝わり始めたのが3月14日(木)朝のこと。

それから約36時間後の翌15日(金)22時過ぎ、Yahoo! JAPANはGoogleリーダーのRSS情報などをそのまま引き継げる乗り換えツール『たった3分でMy Yahoo! へ引っ越ししよう!』の提供を開始した。

via: 「ヤフー爆速36時間」その時、現場は…Googleリーダー乗り換えツールを2日弱で開発したMy Yahoo!チームを直撃 - エンジニアtype


期待したんだよね。私もGoogle Reader難民だったから。確かに移行はできた。しかし使いにくくてとても利用できたものではなかった。(結局今はFeedlyを使っている)そういう事情は彼らも認識しているらしい。

「今回のツールはGoogleリーダーの機能を完全に移行できるわけではないなど、課題がたくさんあることは認識しています。日々ユーザーの声を拾っていますし、何とか改善できないか、模索中です」(加藤氏)

via: 「ヤフー爆速36時間」その時、現場は…Googleリーダー乗り換えツールを2日弱で開発したMy Yahoo!チームを直撃 - エンジニアtype


模索は結構だけど、結局それはどうなったのか。結局「爆速」に自分たちが満足しただけではないのか。

さらに「ベストな選択をするのは無理で、ベターな選択をいかに打率高くし続けるかがこれからの経営」とし、その理由として「検討に検討に重ねたベストでも、今日のベストが1カ月後は市場環境が変わりベストではない」「検討を短くしてベターを細かく積み重ねたほうが打率が上がる」を挙げた。

via: アプリ開発における“爆速”の実現方法とは--ヤフーのスマートデバイス戦略 - CNET Japan


そのweb的な発想は「これから」ではなく「そろそろほころびが見えてきた」のではないだろうか。それ故Facebookはそうした「とにかくリリースして改善」のweb的なアプリ開発と平行して、Apple出身者を集めたPaperを作ったのではないか。

皮肉なことに、この講演で挙げている例ははたしてそうした「とにかく爆速で改善」なのだろうか?

最初はGPSで正確な位置を記録していたが、バッテリの持ちが問題となり、それ改善していくというループが起きていた。しかし、改善が思うようにいかず、途中で本来のユーザー体験を再検討。おおまかな位置情報にすればもともとのアイデアが実現できるのではないかと仮説を立て、「マニアのための高性能ロガー」から「ライフログ自動化ツール」に変更したところ、好評なアプリに変わっていったという。

via: アプリ開発における“爆速”の実現方法とは--ヤフーのスマートデバイス戦略 - CNET Japan


これは一旦引き下がり、短い間でも熟考した結果ではないだろうか。というかこれ言っている人も自分が何を言っているかわかっていないんだと思う。

そして、その後もレビューを見るなどしてユーザーからの声を検証し、「今がベストか?」を問いかけることが必要だと語り

via: アプリ開発における“爆速”の実現方法とは--ヤフーのスマートデバイス戦略 - CNET Japan


あのー、ちょっと前には「ベストな選択をすることは無理」って言ってませんでしたかぁ?

必要以上に時間をかけるのは間違っている。しかしなんでも「爆速」でいいのだろうか。それは大量のクズアプリを生み出すだけではないだろうか。

アプリを25倍にすると宣言した際には、社内が「ざわっとした」と振り返る川崎氏。「かつてケネディは演説で『私たちは月へ行くことを選択した』と言ったが、50本の目標も同じで、『出せるかどうか』ではなく『出す』ということ。ミクシィのエンジニアは本当に優秀でも『ざわっ』とさせる目標が必要。『mixiって、いい意味でやばくなってきたね』となれば」。

via: 「復活愛は求めない」新生mixiはアプリで存在感示す~川崎裕一取締役に聞く - INTERNET Watch


確かに「モンスト」でmixiの株価は回復してるけどね。。それでいいんですか?それがやりたいことなんですか?